能力 ページ32
いつものような罪悪感が湧いてこなかった。自分がここにとって邪魔な存在であっても、それならここから出してほしくて。色んな気持ちがあるはずなのに頭は冷静だった。
『紛れ込んだってなんですか。この…館？は何なんですか。ぐちつぼから逃げないといけないのもよく分からないです。げんぴょんにこれはゲームだと言われましたけどよく理解できませんでした。他のみんなも何処にいるのか分からなくて………俺はみんなをただ探していただけなんです。』
そう訴えかけてみるも
「どりみーこいつ蹴っていいよな？」
「ほんま適当やな、まええけど。」
誰と話しているのか分からない状態のまま急に知らない場所に飛ばされた。
おかしな空間だった。さっきの館が幾つもあってよく分からない。そんな空間で迷っていれば急に館に戻された。
「あよかった!!Aさん？だよね？」
さっき地下室から出た時に話したらっだぁさんとはどこか違った。そのまま見つめていたらオロオロし出したので目を逸らした。
「A!!よかったぁ!!!!」
「ほんと良かった、戻ってこれたの奇跡だよ。」
「緑くんありがとー!!」
「…ﾏｱネットワーク自体ﾆ居ﾀｶﾗ良ｶｯﾀﾈ」
この世界でいうにはパラレルワールドなどというらしいものに巻き込まれたのだという。地下室でがむしゃらに逃げていたときにネットワーク？という空間に繋がって別の世界に行ったとか。
案の定全く理解は出来なかった。
俺の能力はネットワークを飛び越えられるらしい。
制御する方法を習わせられ、それからしっかりとしたルールの説明を受けた。
パラレルワールドの時のを想像して運営さん方を避けたけれどめっちゃ良い人達だった。
………
「なんでこんな壁感じんだ？って思ったらそういえば俺Aさんとの出会い、、w」
「あ!!そうだわw」
「え、なに？なんかあったん？」
「ほら原人俺殺しかけたじゃんwあれが最初だから…w」
「あーwwWWW」
「やってんなぁ〜w」
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