【実況者】俺が住み着いた場所はナニカの住処 (ページ21)

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知らないことページ21

「でも…いいんじゃない？」

「俺らはいいかもしれねぇけど…」

そう零すのはぐちつぼ。苦いものを食べたような顔で僕を見たり逸らしたりしてくる。

何が起きているのか……こんそめの部屋に入ってすぐだった。さっきまでの空気が凍りついたような静寂とその部屋に居座っていたぐちつぼ。かねごんを見るなりこんそめに問い詰めはじめたのだ。

「A」

そう言って手招きするぐちつぼに近づくと耳打ちされる。"あの機械が何かわかったんだけど、先に自分だけ聞くか？"ぐちつぼさんの視線の先からその機械は僕の身体についていたものだとわかった。

ぐちつぼもこんそめもすごく真剣でそれでいて言いにくそうで、良い話ではないのは明らかだった。…耐えられるだろうか。こんな涙脆くなった僕に、人間を恐れて逃げてきた僕に、向き合うことはできるだろうか。

『…ううん、皆と聞きたい。』

「わかった…じゃあ俺呼んでくるよ。」

皆がいつも通りで、でも僕が逃げようとしていることに真っ向に向き合ってくれて、背中を押してくれるようだった。

「じゃあ説明するね、まずこの機械見て欲しい。そう、横に字が掘られてんの。何語か分からないし、わりとてこずったんだけど……A、この機械達は全部

Aを守るためのものだったんだ。」