呼び出し gt視点 ページ15
ある日の朝食の時間に部屋に来てくれとの旨を個別で言われたから無断でAを1人にしてしまった。
他の奴らも少しちょっかいをかけるぐらいだったし大丈夫だろ、なんて思いながら扉を開いた。
『悪い、遅れたわ』
そこ座って、と言われた通りに座る。あまりこんそめと2人きりにならないからか暗い雰囲気のまま会話ははじまった。
「…まずなんだけど、本題に入る前に聞きたいことがある。ぐちつぼ、Aと面識でもあるの？」
『面識？…ないけど。』
「じゃあなんでこの場所に置くとか言い出した？」
『なんでって……んー、、身なりとかが気になったから、かな。』
平然と嘘をついたつもりだが、見抜かれているような目に思わず目を逸らしたくなった。
「…へぇ、まぁいいや。最近Aはどうなの？一緒にいるでしょ？なんか探ってるんじゃないの？」
やけに質問してくるこんそめに違和感を抱くも特段変ではないのでむしろ嘘をついた墓穴を掘るかもしれないと聞くのはやめた。
『ん〜、今まで来た人間より身の回りに無関心だなとは思った。俺らがこんなあからさまに人間嫌ってるのになんも言ってこないし。』
「ふーん、食事は？」
『食事？…今まで来たヤツら基準にしたら少ないけどこの基準があってるかも知らんしなんとも言えんくね？
んで、いつ本題入んの？それともこんな質疑応答の為に呼んだのかよ？』
今までの質問の傾向からAのことだろう。追い出せとでも言うのか、そう言われたらこんそめと論勝負になるだろう。
「本題…Aのことなんだけど。
この間、シャワールームで倒れたって話したじゃん？」
シャワールームで倒れた時？……っ!!Aがどんどん透過していったときか!!
「そん時めっちゃAの身体に付いてた機械があって。
俺1人で解こうと思ってた、、んだけどこんだけこもって昨日やっと１個解読終わったくらいなんよ。
んだこれクソほど時間かかるわ！って思って、ぐちつぼならAに興味持ってるし頼みやすくねって。」
ん？全く追い出すとかの話じゃねぇし。
じゃあなんの質問だったんだ今まで……。てかなんだよ機械って。
あれ？待って？"興味を持ってるし？"
『おいお前…あの部屋に公を離しっぱなしだったとかじゃないよな？』
「w…まぁそんなこともあったかも。
んで、とりあえずこの機械2個くらい頼んだ。」
『はぁ………とりあえずAのとこ行くから。』
Aの居るであろう方へ廊下を進んだ。
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