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田中「 足治ったらどっか行こーよ 」
『 えっ、行きたいです！ 』
田中「 あ、待って北斗から電話きたわ…無視する 」
『 無視 (笑) 』
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もう家に着いてしまう距離なのに、さっきと変わらずコンビニに停ったまま話をする。
ほんと顔がかっこいい…北斗からの着信に嫌そうにしている表情でさえ、かっこいいんだから狡い。
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『 …あ、わたしのとこに来ました (笑) 』
田中「 は、まじ？ (笑) 」
『 流石に出ますね (笑) 』
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松村「 お前さあ、いまどこ？ 」
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電話に出てすぐ、北斗のイラついてる声が聞こえた。
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松村「 てか樹と一緒でしょ？代わって 」
田中「 北斗、これスピーカー 」
松村「 早く俺ん家送れって 」
田中「 なに、もう北斗家着いたの？ 」
松村「 うん、こーちに送ってもらった 」
『 もう送ってもらうから待っててって 』
松村「 どうせ家の近くのコンビニでしょ？早くね 」
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北斗がうるさいから帰るか、と話して北斗の家まで送ってくれた樹さん。
樹さんは足が治るまで帰り送るよ、と言ってくれたけど流石に申し訳ないし、北斗がダルいから断ろう。
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『 樹さんありがとうございました 』
田中「 全然いいって、明日も今日と同じくらい？ 」
松村「 樹、A、 」
『 あ、北斗 』
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樹さんの車から降りて、ドアを閉めた音が聞こえたからか家から出てきた北斗。
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『 樹さん明日から足が治るまでは迎え、大丈夫です！ 』
田中「 え？ 」
『 お母さんか北斗に頼みます！流石に申し訳ないので 』
松村「 そうだね、俺と違って樹は友達多いから 」
『 いや北斗が少なすぎるんじゃない？ 』
田中「 いやっ、俺本当に全然迷惑とか思ってないし、 」
『 でもなんか申し訳ないんで…ありがとうございました 』
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全然腑に落ちてなさそうな樹さんの表情が引っかかるけど、本当に申し訳ないからこれでいい。
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作者名：秋桜
| 作成日時：2022年5月5日 15時
