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田中「 俺、結構マジでAちゃんに惹かれてる 」
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さっきよりも甘い雰囲気で、甘い声で言うもんだから心臓の音がうるさい。
きっと真っ赤になっているであろうわたしの顔を見て、ニヤリといたずらっ子のように笑った樹さん。
それだけでもまた心臓が高鳴ってしまう。
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田中「 また会える？ 」
『 も、ちろんです 』
田中「 んはっ、よかった 」
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田中「 そろそろ帰ろっか、 」
『 はい！バレたら北斗に怒られちゃうかな (笑) 』
田中「 北斗？俺言ってあるよ 」
『 え？ 』
田中「 Aちゃんと飯行くよって言ったよ？ 」
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Aちゃんと会う時は北斗に言わなきゃでしょ？と当たり前のように笑った樹さん。
わたしが言うよりも先に、北斗に言ってくれてるなんてデキる男すぎて言葉が出てこない。
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田中「 Aちゃん、またね 」
『 はい！ありがとうございました！ 』
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松村「 やっと帰宅？ 」
『 わ！びっくりした 』
松村「 樹から丁寧にAと飯行くって連絡きた 」
『 うん、北斗に言ったよっていってた 』
松村「 もう1回聞くけどさ、なに、好きなの？ ………まじ？ 」
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北斗は冗談で言ったのかもしれないけど、わたしが返事をしないから 嘘でしょ？ほんとに？マジで？ とひたすら聞いてくる。
でもさ、あんなの好きになっちゃうよ。
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作者名：秋桜
| 作成日時：2022年5月5日 15時
