こんな自分が嫌い ページ1
「好きです!僕と付き合ってください…!!」
どうして私なんだろうな…。女の子なんて、私以外にたくさんいるのに… そう感じながらも、私は慌てながらも深呼吸して、こう切り出した。
「………ごめん、なさい……。」
頭を下げてから、私は彼の目の前を歩き出した。
これで、10人目…………。私は泣きながらその場を去った…
花澤)…なかなか人見知り、良くならないね。
A)………。
花澤)私と話す時みたいに、出来たら1番いいのにね…。やっぱり男の人は苦手…?
A)……お姉ちゃんは、家族、だから…。……苦手っていうか、…。
花澤)そっか…難しいよね…。
A)……ごめん、迷惑…だよね…。
花澤)何言ってるの!家族なんだから心配するのは当たり前。…甘えていいんだよ?私は、Aのお姉ちゃんで大切な妹だと思ってる。
A)………ありがとう…。お姉ちゃん…。
花澤A、極度の人見知りで泣き虫で弱虫。姉の香菜と二人暮ししている。仕事モードに入ると別人。素は上記の通り。
A)……。(今日は大事な収録だ…頑張って演じないと…!)
櫻井)Aちゃん。
A)っ…!あ、え、えと…。お、おはよう…ございます…。
櫻井)おはよ。早いんだな。一番乗り?
A)っ!っ!(コクコク)
櫻井)そっか。あのさ、良かったら今から読み合わせしない…?まだ収録まで時間あるし。
A)っ!っ!(コクコク)
櫻井)良かった。じゃあ最初のシーンからやろう。声出せる…?
A)だ、だ、だだ大丈夫……ですっ…!(櫻井さんに気を遣わせないようにしなきゃ!)
櫻井)……(やっぱり、花澤さんといる時以外はこんな感じか…それに…)
A)…………?
櫻井)ああごめん、はじめよっか。(なんだか、寂しそうだな…俺がなんとか出来たら良いんだけど…)
バタンっ
福山)おはよーございまーすっ!
A)っ!(ビクッ)お、おはよう……ございます………。
櫻井)おはよ潤くん。
福山)櫻井さんとAちゃんだけですか?他の人は…?
櫻井)まだ来てないよ。今読み合わせしようとしてたとこ。
福山)あ、じゃあ俺も入りたいです!Aちゃん、いい?
A)へ?あ、は、はいっ!えと…だ、大丈夫、ですっ…!じ、じ準備しますねっ…!
福山)……抜け駆けですか?
櫻井)違うから。偶然だから。一番乗りはAちゃんだったし。俺はその後。
こんな弱い自分が、私は嫌いだ。
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作者名:闇桜さん | 作成日時:2020年9月29日 19時