キミじゃなきゃヤダ（inar）

7 ページ7

有岡side

・




“ 俺が見つけられて良かった ”






... なにそれ、

サラッとかっこいいことこと言っちゃって。






なんかすごいむかつく。






なのに、なんで涙が出てくるんだよ ..



べつに、おれはカッコイイなんて思ってないし。









その気持ちをかき消すようにバサッと布団を頭から被った。









・





有「 .. ん、」







朝、カーテンの隙間からの光で目が覚める。




は、ここどこ。





寝ぼけた頭をフル回転させて思い出した。





伊野尾の家だ。









フラフラと階段を降りて下に行くと、


朝ごはんを作ってくれていて、


俺の足音に気づいた伊野尾が



伊「 あ！だいちゃんおはよ。」





にこって微笑まれた。







有「 お、はよ 」







え、料理できるんだ。





・









2人で向き合って朝ごはんを食べる。





白米と、卵焼きと、味噌汁。

日本人の典型的な朝ごはん。



有「 えー、おれパン派なのに 」






ちょっと嫌味っぽく言ったら、





伊「 え！早く言ってよ！ごめん、」






本気で謝られたから「 別にいいけど 」って付け加えといた。






・







伊「 そーえば、だいちゃん、仕事は？俺はもうすぐ出てくけど。 ｣







有「 知りたい？おれの仕事 」






伊「 え、うん 」









おれの仕事言ったら、






なんて反応する？









有「 おれ、風 俗で働いてる 」






・

8→←6

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す