キミじゃなきゃヤダ（inar）

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伊野尾side



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そっぽを向いたままのだいちゃん。






伊「 はぁ、は ... なんで逃げるの、」








有「 ... 」








伊「 ねえ、だいちゃん？、」








有「 ... 」








伊「 ね ... どうしたの？ 」









有「 ... 」









なんも喋ってくれない。






どうしよう

このまま家に連れて帰ろうかな、と思った時。









有「 ....... ぃの、... つき .. 」









ん？







伊「 え、なんて？、」









有「 ... いのちゃんの嘘つき！！！！！」









そう言って勢いよく顔をこちらに向けた彼の顔は、


睨みつけるような目をしてるのにその目からは涙が溢れるように出ていて、ぐしゃぐしゃだった。









彼のそんな顔を見るのは初めてで。








伊「 ... え、？ 」









有「 ... おれ、待ってたのに、ずっと .. 待ってたのに、なんで来るのやめちゃったの .. もうおれのこと、嫌いになったの ... 、」









その震えるような声を聞いた時、いてもたってもいられなくて、腕を引っ張り抱き締めた。









伊「 ちがうよ。おれね、急に海外出張決まっちゃって。だいちゃんに言いたかったんだけど、だいちゃんおれの連絡先消して携帯まで変えたでしょ？だから連絡とれなくて ... 。ごめんね？









だいちゃんのこと、嫌いになんてなってないよ。」









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