キミじゃなきゃヤダ（inar）

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伊野尾side

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割と急いでお風呂から出て、

リビングに行くと、髪を乾かし終わったらしい彼がソファの上に座ってスヤスヤ寝てる。





はあ ... よかった


一気に安心感がのぼりつめる。






それにしても、顔、幼いなぁ

まじまじと見てしまう自分にびっくりする。





伊「 ね ... 風邪ひくから、」









意外と小さめの声で言ったつもりなんだけど、彼はバッと目覚めた。





有「 ..... べつに、ねてないです 」






そう言ってすぐ顔を背けられる。

え、素直じゃないな









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てか、そうえば ...






伊「 名前、聞いていい？ 」







有「 言う必要あります、？ 」






伊「 え！ないの！？じゃーなんて呼ぶのよ！ 」





有「 君でいいですよ 」








え、、そんなに俺と仲良くしたくないかよ ...

いや俺も仲良くしたいっていうか！


名前知るのは常識じゃないですか ...






伊「 ねー ... おしえてってばー 」





有「 はぁ..... ありおか、だいき 」






深くため息をつかれたと思ったら、渋々答えてくれた。

うれしい...！






伊「 だいき .. だいき ... んー、だいちゃん！ 」








有「 は？ 」








伊「 だいちゃんって呼ばせてもらいまーす 」




俺がふふっと笑うと、




有「 だから嫌だったんですよ 」





相変わらずの、冷たい態度です。







伊「 あ、俺は、いのおけいって言います〜 会社の人からはいのちゃんって呼ばれてる」







有「 いのちゃん ... 」






難しい顔して考えているだいちゃん。



え！なに！呼んでくれるの！







有「 んー、やだわ 」








伊「 はあ〜〜〜〜〜？ 」




ガクッと膝から崩れ落ちる。







思い切りへこむ俺に対して、


くすっと笑ったのは、

俺の思い違い？





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