キミじゃなきゃヤダ（inar）

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伊野尾side

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伊「 へへっ、さっ入って入って 」




不貞腐れたような顔をして、リビングにやって来た彼。






有「 .. 」





なかなか喋ってくれないな〜

まあそりゃそうか。





伊「 全身びしょ濡れだよね、お風呂入ってきなよ 」






有「 ... ん 、」






俺のスウェットと新しい下着を渡して、お風呂に誘導する。






少し服デカすぎたかなあ、大丈夫かな

ま、怒られそうだから言わないけど。









・





って、俺も結構びしょ濡れなんだよな。


早くあったまりてぇ .. と思っていたら洗面所のドアがゆっくり開いた。






有「 ... デカいんですけど 、」







思った通り、ぶっかぶかの袖で、足の裾もズルズル引きずったままやってきた彼。






濡れた髪から見える伏し目がちな目とか、ちらりと見える喉仏とか、色っぽくてしょうがない。






まって ... 男なのに、俺は何考えてるんだ、







有「 何ジロジロ見てるんですか気持ち悪い 」





んぐっ、




それはひどいよ ... 確かに見てたけど！

もうちょっとオブラートに包んでよ。








伊「 ごめんって .. じゃ、入ってくるね。外出たらダメだよ！？ 」







有「 ... わかってますよ 」








そうは言ってくれたものの、やっぱ心配。

お風呂から出てきたら、いなかったらどうしよう。








温まりたいけど、サッと入るか。







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