キミじゃなきゃヤダ（inar）

20 ページ20

伊野尾side

・


薬を目の前にし、何やら険しい顔をするだいちゃん。




やっぱびびってるのかな？？






伊「 早く飲みなよ笑 」




有「 わかってるって..！ 」




意地になったのか、3錠まとめて口の中に放り込んだ彼。





一気にいくの？大丈夫？なんて思ってると、





有「 んぐっ、ケホっ 、ケホ .. 」






案の定、まとめて飲み込むから、喉がキャパオーバーして、咳込んでる。




伊「 あぁもう、むりしないでって 」






有「 .. うぇぇ、にがぁ....... 」





それで喉から口内に戻ってきた薬がたまらなく苦いらしくて、笑

ずっと1人でギャーギャー言ってる。





ほんとに、見てて飽きないな〜だいちゃんは。








伊「 ははっよく頑張った、ほらまだ身体熱いんだから横になろ、ふふっ 」









有「 も、わらうな ... 」






伊「 ごめんって笑 」









有「 まって .. その前にトイレいってくる 、」







そう言って立ち上がっただいちゃんだったが、



一歩踏み出した瞬間体がグラっとふらつき、俺の胸に飛び込んでくる。








伊「 ぅわっ、ちょっと、大丈夫なの？ 」






有「 んーー ... 」







俺の胸にうずめたまま全く動かない彼に、無駄に心臓が早くなる。



てか身体あっつ ...





伊「 大丈夫じゃないでしょ、おぶってく 」






そう言って、無事トイレまで連れていき、






今はすっかり熟睡中。









“早く良くなりますように”

とだけ願って、静かに部屋を出た。





・

21→←19

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す