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26話 ページ27

再び砂嵐が起こり、真っ暗な世界に戻ってしまう。

そこには、左右で色の違う瞳をしたカナメが立っていた。

「どう? 懐かしいよね……」

ふふっとカナメが微笑む。笑った時の優美さには終夜と似ているところがあった。

「にいちゃん、自分で自分の親を殺したんだよ」

挑発するように言葉を選ぶカナメに終夜は不思議な違和感を覚える。

「僕がいたせいで、可哀想にね」

終夜を卑下するような言い方の中に自傷的な言葉が混ざっている。それが終夜の感じた違和感だった。

「夢幻眼なんてなければ、きっと家族全員で幸せに暮らせたのにね」

鋭く刺さるカナメの視線を受けながら目を見つめる。そして終夜はやっと、刺々しいカナメの物言いの真理をつかんだのであった。

既に涙を止めた終夜は立ち上がりカナメに近づく。立っているカナメは微かに怯えた目をしていた。

「にいちゃん、流石に怒った?」

クスクスと無理に笑うカナメを終夜は無言のまま抱きしめる。

「にいちゃん……?」

予想外の行動にカナメの身体が強張った。

『悪かった』

泣き崩れていたときの終夜とは別人のような雰囲気が漂う。

『俺よりも、お前の方が辛かったよね』

望まずに手に入れた夢幻眼。神童というレッテル。さらには実の親の命令で殺されるなんて。

『気づいてやれなくて、ごめん』

甘やかすように頭を撫で、優しく抱きしめる。そんな終夜の態度に、ついにカナメは涙を落とし始めた。

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くろ(プロフ) - 一応、題名だけ載せさせていただきます!「【NARUTO】【男主】軽薄な忍─続─」です。18歳以上でしたら、見てくださると嬉しいです! (2017年6月4日 16時) (レス) id: 9ac8b3a805 (このIDを非表示/違反報告)
くろ(プロフ) - なぁゆさん» 初めまして! コメントありがとうございます! この小説の続きはあるのですが、内容的にフラグがたっていますので、自力で探していただく形になっております。申し訳ありません。 (2017年6月4日 16時) (レス) id: 9ac8b3a805 (このIDを非表示/違反報告)
なぁゆ - 初めまして!とても面白い小説でした!!楽しく読ませてもらいました^^* 続きとかないんですかね?主人公とカカシのその後の展開がみたいです。 (2017年6月4日 14時) (レス) id: 02b0c2b0fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:くろ | 作成日時:2017年5月20日 21時

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