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ーエピソード 308 気持ちー
黒尾 side.*･ﾟ
｢おい、まて｣
そう前を歩く女の手を掴む
手のひらに体温が伝わってくるのが分かる
こっちを振り向いたAは
黒尾さん？と驚いた顔で見てくる
『どうしました？？』
喉が渇いたとだけ告げると一緒に準備場へ向かう
途中、屋台で炭酸の飲み物を２つ買う
そのまま後ろに並ぶAに手渡すと
申し訳なさそうに、いいんですか？と言いながら
も嬉しそうにその後飲んでいた
初めて見るAの制服姿
部活ジャージしか見てこなかったからか
新鮮で眩しく見えた
あぁ、クッソ可愛い
研磨に言われてから、蔑ろにしていた自分の気持ち
これから…どうするのか
俺はもう少しで卒業する
しかもこいつとは宮城と東京でそう近くではない
Aが高校生で、ここにいる以上
オレがそこに踏み込むのはどうか、とも思った
チューチューとストローを吸って隣に座るAの肩に
腕を回して、右手で右ほっぺをムニムニとする
｢おっ、餅みてぇ｣
『えっそれって悪口！いいです痩せますよーだ』
さらにほっぺをぷくっとさせ、横目で睨んでくる
あー…可愛いー…
さらに腕に力を込めて今度は両手で体を包む
校舎裏の静かな場所だから誰かいるわけでもない
｢いや、このままのAがいい。｣
そう呟くと体をピクっとさせ、えっ、と
たじろいでいる
これもいつもの反応と同じ
どうせ誰にでも顔を赤くして
恥ずかしがってるんだろうな
それは意図的じゃなく無意識だからこそムカつく
黒尾｢なぁ、その顔誰にでもすんの？
さっきのチャラ男くんにもしてたよな｣
体を離してAの目をジッと見つめる
妹のように慕ってきたAだが、そんな相手に
たまに自分の行動に規制が効かなくなる
『黒尾さんもこうゆうの誰にでもするんですか？
あと耳元で呟くの禁止です。』
ピタッと唇に触れたAの細い人差し指
かすかに潤んだ瞳はゆらゆら揺れていて綺麗だった
このまま食ってやろうか
そんな衝動までも俺を支配していく
こんなにも近くにいてドキドキする
相手はこいつしかいない
そしてこの感情に名前があるのも知っている
だけど、今じゃねえ。
ダメなんだよ、今伝えても…
ただの足枷になっちまう
自嘲する乾いた笑いをして
Aから体を離す
｢そろそろ時間だろ？いってこい｣
_______________“見ててやるから”
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名無し70864号(プロフ) - ゆんさん» ありがとうございます！私が今までに見たいろんなアニメから感動したところを引用してアレンジたりしています笑笑プリズム大好きでした(^^) (2021年3月31日 3時) (
レス) id: 9ec6e5c555 (このIDを非表示/違反報告)
ゆん(プロフ) - プリティーリズムの名言！！凄く嬉しいし、急に来るので笑ってしまいました笑笑これからも頑張ってください！ (2021年3月31日 3時) (レス) id: 565e409edc (このIDを非表示/違反報告)
りりらら(プロフ) - 漂白剤さん» ありがとうございます(；-；) (2020年9月12日 22時) (レス) id: 89615ce9b6 (このIDを非表示/違反報告)
りりらら(プロフ) - 雫さん» ご指摘ありがとうございます！直しました(^^♪ (2020年9月12日 22時) (レス) id: 89615ce9b6 (このIDを非表示/違反報告)
雫(プロフ) - 228から急に299になってますよ！ (2020年9月12日 14時) (レス) id: 6baa84a131 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りりらら x他1人 | 作成日時：2020年8月21日 1時
