エピソードオブユー 5 《ハイキュー》

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ーエピソード 225 誰だ？ー




No side.*･ﾟ




体育祭も終わって、生徒達は疲れたように帰っていく
だけど、まだ終わらない。何故なら明日は文化祭




いつもの校舎とは違う雰囲気に
疲れているはずなのに心が踊るようだ



飾られたカラフルな風船、ペンキの看板
屋台のテント、烏野祭と大きく書かれたアーチ


夕日でオレンジに輝いて見える




そんな学校内に1人立っているA
一緒に帰るためにバレー部のみんなを待っている




｢よ、おつかれさん｣




軽々と手を挙げ、近寄る金髪の男
その男を見ると表情を一気に明るくして
駆け寄っていく



『お兄ちゃん！やっぱり来てたんだ』




遥斗｢ばっちり撮っといた、つかなんなんだ？
おまえらバレー部、ほんとバカなんだな｣





『ば、バカってねぇ…これでも皆大真面目なんです』




ムッと顔を顰めて兄を見るが、その顔は怖くない
なんというか兄弟ながらにしても遥斗は可愛いと
思ってしまう
プクッと膨れた頬をツンツンと押しワハハと
笑い声を上げる。いつものやり取りだ





田中｢え、あれってAだよな？？
隣の男誰だ？！Aのヤツ男いたのか！？｣



旭｢すごい親しい関係に見えるけど…｣



日向｢でけぇ…！！｣



西谷｢な、なにィ！！？｣



月島｢…｣




徐々に集まるメンバー達
しかし目の前の2人を見て固まる


傍から見たらお似合いのカップルに見える




山口｢え…おい！影山？！｣





そこへスタスタと入り込んでいく影山
そして頬を触る男の手を掴み、じっと見つめる




『か、影山くん？あれっ皆も…どうしたの？』




遥斗｢おっと、何か？｣




手を離せと言わんばかりに
いきなり手を掴まれた遥斗は
影山くんに一瞬驚くが、ジーッと考えると
ニヤリと笑い、大人しく両手を上に上げる




影山｢誰すか｣


遥斗｢えーっと君は…あぁ、さっきのバレー部の子か｣


影山｢…あ？｣


『えっ…ちょっと！』


澤村｢あれ、遥斗くんじゃないですか｣




誤解をした影山がギラりと遥斗を睨むのを止めるため
Aは声を掛けるがその声は澤村の声によって
かき消された





田中｢え大地さん知り合いっすか？｣




澤村｢知り合いもなにも…Aの兄貴だよ｣





｢｢｢兄貴ぃ！？？｣｣｣





メガネに黒のキャップ
ベージュのサラサラした髪の毛
モデルのようなスタイル、それに伴う整った顔

そう言われれば、似ているところがいくつか見合たAるほどと納得してしまう






『えへへ…すみません勘違いさせて』

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