エピソードオブユー 5 《ハイキュー》

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ーエピソード 200 医務室ー



your side.*･ﾟ





月島｢兄ちゃん、なんで居んだよ…。知ってたけど｣



明光｢弟の勇姿見に来たに決まってんだろ！
その様子だと死にはしないな｣




月島｢死って何｣




月島兄弟のやり取りを見ている限り
骨折などの重体ではなさそうだ





『月島くん大丈夫…？』




月島｢生きてても肝心なとこで役立たずだけどね｣




月島くんに駆け寄り目を合わせようとするが
スっと通りすぎ行き
1人でスタスタと、医務室の方へいってしまう





月島｢まぁ、でも5セットなんて疲れるし
休めて丁度いいよ、手ぇ痛いけど｣




そんなこと思っているはずがない
1番、1番悔しいのは月島くんだって
皆分かっている。だって彼は変わったのだから




明光｢俺の仲間はほっといても勝つ！
そんくらい信じとけばいいんだ｣



明光さんの言葉に足を止める




『潔子先輩、ここは私が…
試合の方お願いします』



清水｢うん。お願いね、A｣



コソッと潔子先輩に耳打ちをする



清水｢心配しないで、戻ってきたら負けてた。
なんて事絶対ないから｣



そういい潔子先輩は体育館の方へ走っていく
それを見送ると、月島くんのほうへ駆け寄っていく





医務室へ行くまでの道のり誰も話す人はいなかった
部屋へ着き、指を見てもらう





小指の脱臼と、付け根からの出血





消毒やテーピングをしてもらっている間に響くのは
ただ、時計の音と治療の音のみ





後ろからでも分かる悔しそうな月島の姿


冷静というか、“集中”だ。
今の戦況がどうかじゃなく
多分、戻った自分が何をするかを考えている



明光さんと顔を見合わせるが、しょうがないという
感じの表情をしている





｢っよしっと…とりあえず脱臼の所はテーピングで
固定したよ。後は出血が止まれば戻れるけど、
無理は良くない…どうするか言うまでもないか。｣



治療してくれたおじさんは苦笑いをして
月島くんの様子から何があっても試合に出る
と分かったようだ



止血には10分以上はかかるらしい
その間はここで待機をしなければならない




｢じゃあ、ちょっと一応本部に連絡してくるよ
また戻ってくるけど、それまで動かないこと、
触らないこと。お姉ちゃん、彼のこと宜しくね｣




よっこいせと立ち上がると
おじさんは医務室を出ていってしまう




明光｢…じゃあ、俺もそろそろ戻るよ。
Aちゃん蛍を頼んだよ｣




『は、はい。』




おじさんに続けて明光さんも出ていってしまった

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