▲ 。Real Face 〜化けの皮〜

Real。47 ページ48

。









。









『 あの後、ですか 』




そう聞かれて昨日のことを思い出す




敬浩 「 大丈夫だったかな？って 」





『 大丈夫ったいったらうそになります 』





敬浩 「 何かあったの？ 」





そんな子犬みたいな顔で言われて
私が隠しておける訳もなく
あらいざらい全て話した





敬浩 「 そっか、辛かったよね。

そばにいてやれなくてごめん 」





『 なんで私にそんな優しいんですか

なんで構うんですか 』




不思議でしょうがなかった
なぜ私にこんなに気を使ってくれるんだろう

そこがものすごく不思議で。






敬浩 「 それは俺が構いたいからだよ 」






私にはこの言葉の意味がわからなかった

この言葉の今がわかるのは
もうちょっと先のお話。









。









『 そうで...っゲホッ。 』




突然の発作だった


私はチョコレートを飲んだり食べたりすると


呼吸困難あるいは
全身に猛烈な痒みが出る場合がある


運よければどっちも出ない時もあるが
悪ければどっちも出る









『 げっっ...たか、...、ひっ、ろっ、さ... 』



私は彼に必死に問いかけるが



敬浩 「 え！まって、大丈夫？え、ちょ 」



ダメだ彼はテンパっていて何も聞いてくれない









そんな時だった









？ 「 A、ここにいんの？ 」









彼の声が聞こえた

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