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FORTYFOUR ページ44

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「せやから、優香さんも堂々と美麗さんのライバルになったらええやないっすか。」



「ライバルって、別にあたしは・・・、」



「あかんで、それ。好きなんやろ?桐山くんのこと。」









まさか、年下の男の子にこんな説教される日が来るなんて、思ってもみなかった。







逃げようとするあたしを、ちゃんと捕まえて正してくれる人がいるなんて。









「・・・・・・好きに、なっても、いいんでしょうか・・・?」



「ええに決まってるやん!なんかあったら、おれが守ったる。」









ピースサインをあたしに向けて、藤井くんはにっこり笑ってみせた。









美麗のライバルになること、桐山くんを困らせて迷惑をかけてしまうかもしれないこと。





・・・逃げずに向き合ってみよう。









「藤井くん、ありがとうございます。やってみます。」



「おん。・・・優香さん、笑って?」



「え?」



「ええから、ほら!」









そう急かされて、ぎこちなくも口角を上げると、満足気に肯く藤井くん。









「うん、やっぱり笑うとかわええ。それ、忘れたらダメっすよ?」









思ってもみなかったことを言われて、少し頬が赤くなる気がした。







慌てて顔を逸らして、思い出したのは桐山くんの言葉。









“笑ったら絶対かわええと思うねんけどなぁ。”









・・・・・・桐山くんはいつでも、あたしのこと真っ直ぐ見ててくれたんだ。






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五十嵐。(プロフ) - まなみさん» コメントありがとうございます。頑張らせていただきます! (2017年3月18日 18時) (レス) id: 91c0f6f0ae (このIDを非表示/違反報告)
五十嵐。(プロフ) - 鳳清四郎さん» お返事、大変遅くなり申し訳ございません。コメントありがとうございました、引き続き応援の程よろしくお願いいたします。 (2017年3月18日 18時) (レス) id: 91c0f6f0ae (このIDを非表示/違反報告)
まなみ - こういう設定の話は大好きです!早く続きが読みたいです!頑張ってください! (2017年3月18日 13時) (レス) id: 4b8165b211 (このIDを非表示/違反報告)
鳳清四郎(プロフ) - 五十嵐。さん» お疲れ様でした。また五十嵐。さんのお話の続きがよめるの楽しみです!!このぽちゃドルさん(笑)好きです!これからも顔晴ってください(*'▽'*) (2016年10月17日 0時) (レス) id: d8dc3cfa3a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あっくんに包み込まれたいです。 (2016年9月16日 0時) (携帯から) (レス) id: b0e5fef056 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:五十嵐。 | 作成日時:2016年9月3日 14時

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