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TWENTYNINE ページ29

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「相手、どんな人か聞いてもいい?」









美麗がここまで好きになるなんて、よっぽどいい人なんだろうな。









「優香も知ってる人よ。」



「え?ほんと?」



「ええ。」









あたしも知ってて、美麗が好きになるような人?



そんな人、いたかな。






なんだかワクワクしながら考えを巡らせていると、美麗がそっと口を開いた。









「・・・・・・桐山、照史くん。」



「え・・・?」









飛び込んできた名前は、あたしの聞き間違いだろうか。









「桐山くん・・・・・・?」



「そう。転校生の、あたしたちのクラスの。」









少し顔を赤くして言うから、間違いじゃないんだ。









「初めは、いつも通りあたしの虜にしてやろうって思ってたの。


だけど彼を見てるうちに、あの素敵な笑顔が、


あたしだけに向いたらって考えるようになってたの。」









目の前が真っ暗になっていく。









「いつもなら簡単に話しかけたり出来るのに、彼にだけは、なんだか緊張してできなくてね。」









頭を鈍器で殴られたような衝撃が走る。









「それで、ああこれが恋かって気付いたの。」









もうなにも考えられない。



美麗の声が届かない。



ただ、嬉しそうに話す彼女の顔がボンヤリ見えてて、段々とスローになっていく。









「・・・・・・、優香?聞いてる?」



「あ・・・・・・うん、聞いてるよ。」



「だからね、優香にも、協力して欲しいの。」





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五十嵐。(プロフ) - まなみさん» コメントありがとうございます。頑張らせていただきます! (2017年3月18日 18時) (レス) id: 91c0f6f0ae (このIDを非表示/違反報告)
五十嵐。(プロフ) - 鳳清四郎さん» お返事、大変遅くなり申し訳ございません。コメントありがとうございました、引き続き応援の程よろしくお願いいたします。 (2017年3月18日 18時) (レス) id: 91c0f6f0ae (このIDを非表示/違反報告)
まなみ - こういう設定の話は大好きです!早く続きが読みたいです!頑張ってください! (2017年3月18日 13時) (レス) id: 4b8165b211 (このIDを非表示/違反報告)
鳳清四郎(プロフ) - 五十嵐。さん» お疲れ様でした。また五十嵐。さんのお話の続きがよめるの楽しみです!!このぽちゃドルさん(笑)好きです!これからも顔晴ってください(*'▽'*) (2016年10月17日 0時) (レス) id: d8dc3cfa3a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あっくんに包み込まれたいです。 (2016年9月16日 0時) (携帯から) (レス) id: b0e5fef056 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:五十嵐。 | 作成日時:2016年9月3日 14時

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