転校生。 K.Akito

SIXTEEN ページ16

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「･･･西城さん。」



「え？」



「あの子やろ？宮野さんがそんな目に遭うてる原因。」









しばらく黙っていた桐山くんは、突然美麗の名を呟くように発した。









それが分かってて、なんであたしに関わるの？









「あの子のために、宮野さんが責任感じて犠牲になることないやん。」









この人は、一体何を言ってるの？









「宮野さんは、西城さんの使いパシリやないねんで？」









そんなこと、分かってる。









だけど、ここから逃げることは、もう許されない。









「宮野さんは、1人の人間やねんで？」



「･･････分かったようなこと言わないで。」



「え？」



「あなたに何が分かるんですか？これは、あたしと美麗の問題です。」









今までより怒気を含んだ言い方に、桐山くんは少し戸惑ったような顔をした。









「･･････ごめん。･･･でも、俺は宮野さんの味方やから、困ったときはいつでも頼って。」









悲しげに笑った桐山くんは、それだけ言って教室を出て行った。





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おかげさまで、無事実習終了しました。

あたたかいコメントをくださった方、

お待ちいただいていたみなさま、ありがとうございました。


急に更新のペースが上がるわけではありませんが

今後ともお付き合いいただければと思います。

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