227 ページ33
WZ.side
あっという間にCARAT達に囲まれた俺らだけど
今ばかりは何もできなかった。
笑顔で手を振ることも、
愛想を振りまくことすらできそうにない。
ごめんね、CARAT。
でもA。
あれは確かにAだった。
でもなんで、
あんなに俺らから離れていこうとする？
そんなこと、いくら考えたってわかるはずないのに俺の頭の中をぐるぐると回って離れてくれない。
なんで。
なんで、？
あんな顔するの？
そんなに嫌いかなぁ、俺らのこと。
確かにひどいことしたけど。
数日前、一緒に笑ったじゃん？
あの笑顔も全て、
嘘だったと言うの？
もう何を信じていいのか、分からない。
本当に最近は涙もろい気がする。
ふとしたことで泣いちゃうんだ。
どれだけ頑張っても力なく下に落ちていくだけの涙を見つめていた。
あぁ、だめだよ。
涙なんて、見せちゃだめ。
そう思って帽子を深くかぶるものの涙は止まることなくそれどころか余計に泣けてきた。
WZ「A。」
口にしたら辛いだけなのに。
どうしてもそう言わないといつか俺らの元からもこの世界からもいなくなってしまいそうで怖くなる。
明日起きたらAのことを忘れてしまってるんじゃないか、
そんな訳ないのに。
いっそ忘れてしまったほうが楽なのに。
怖くていつも口にしてしまう。
でも忘れるなんてことなくて。
というか昨日よりも鮮明にAの悲しそうな笑顔が浮かんでは消えての繰り返し。
辛いよ。
いつになったらこの感情が消えて、
Aと笑いあえる日々が戻ってくる？
今度その日々を手に入れることができたなら、
もう一生離さないから。
ちゃんと大事にするから。
でも、
もし来なかったら？
あ〜もう考えるのやめよう。
今日ショーケースなのにさ。
いくらそうやって自分の思いに区切りをつけても、
どれだけ呼んでも振り返りもしてくれなかったAの姿がフラッシュバックのように俺を襲う。
ねぇ、もう助けて。
SC「もう、戻ろうか。」
スンチョリヒョンがそう言った。
JH「俺タクシーよぶから。
早く帰ろう。
リハに遅れる。」
ジョンハニヒョンもそう言って俺らの方を向いた。
ジョンハニヒョンだって泣きそうな顔してたけどきっと俺らのことを思って我慢してるんだろうなって思った。
俺もそんな大人になりたいよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 904人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
じゅな(プロフ) - るるさん» ですよね笑笑 実は繋がってるんです！！（これ言っていいのかな…ネタバレって言うの？笑）これからも頑張って更新するので是非最後までお付き合いください！！ (2019年9月6日 18時) (
レス) id: a407d442df (このIDを非表示/違反報告)
るる - 帽子を深くかぶって思い出して泣きたくなりました、、切ない (2019年9月6日 6時) (レス) id: d870b7b7b1 (このIDを非表示/違反報告)
じゅな(プロフ) - かえらさん» ありがとうございます！！すごく嬉しいです！！これからも更新頑張りますね (^ ^) (2019年6月7日 7時) (レス) id: a407d442df (このIDを非表示/違反報告)
かえら(プロフ) - 更新が楽しみすぎていつも通知確認してますwこれからも頑張ってください！ (2019年6月7日 1時) (レス) id: a69eb8a0b5 (このIDを非表示/違反報告)
じゅな(プロフ) - ゆいさん» なんで？めちゃいいやつやん、書いてや〜！！あれめっちゃ好きよ笑 あとさほかのも更新頑張ってまじ。楽しみにしとるけん！笑 (2019年6月6日 19時) (レス) id: a407d442df (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：じゅな | 作成日時：2019年5月24日 23時
