第１７話 豪華な主様 ページ49
厶「主様。」
ビクッと身体がはねる。
『な、なに？』
心臓がバクバクと速くなる。
ムーはうつむいているAの様子を伺うように顔を覗きながら言う。
厶「嫌だったら答えなくていいんですけど…。
どうして髪が動くんですか？」
息が詰まる。
Aからしたら、どうして髪が動くかなんてむしろ聞きたいくらいなのだ。
突然髪が動くようになって…それで…。
最初は隠していたのだ。
”自分だけの秘密”のような感じがして。
でも…
___________ママ、ママ！ナイショね。見て…！なんかかみが…
自分から言ってしまった。
いつものように笑って、褒めてくれると思い込んでいた。
その時から、生活が180度変わってしまった。
『気づいたら…うごくようになってたの』
尻すぼみになっていく言葉にムーは耳をかたむける。
『で、でも！でも、その…わたし怖いことしないよ…？
だから…だいじょーぶだから……ごめんなさい…怒らないで…。』
だんだんと支離滅裂になっていき、身体が震えている。
きっともう嫌われてしまっただろう、と思い込んでしまっていて、
ムーの慰めている声も届かない。
ムーは思いきって大きな声で呼びかける。
厶「主様っ！」
声に反応してバッと顔を上げる。
怯えた瞳が黒猫をうつす。
厶「嫌なことを聞いてしまってすみません。
僕は主様を怖いなんて思いませんよ！
だって主様はその髪で僕たちを守ってくれましたよね。」
怒りに任せた髪の使い方。
暴走だと、怖いと思われても仕方ないのに。
ムーは笑顔でそんな言葉をかけてくれる。
知らなかった時と同じ笑顔で
同じ話し方で
同じように膝に乗っかって…。
その行動にAはひどく安心した。
『ほ、ほんとに？』
厶「はい！アモンさんだって同じように思ってますよ！」
『…。』
極度の不安から解放されたからか、
ぽろぽろと涙を流す。
厶「えっ！だ、だいじょうぶですか？」
『うん…。ありがとう。』
ム「いえいえ。初めての舞踏会楽しみましょうね！」
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あおのといろ(プロフ) - ふゆきちゃんさん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても嬉しいです！そろそろ執事達の様子を…と思っています。更新頑張ります！ (5月29日 1時) (
レス) id: 7da82db022 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆきちゃん - 更新待ってましたー！！早く髪のことを知った執事の反応が知りたいですねぇ|´-`)ﾁﾗｯ 次の更新も楽しみにしてます！ (5月24日 10時) (レス) id: 1aeac9f7d9 (このIDを非表示/違反報告)
あおのといろ(プロフ) - ふゆきちゃんさん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけて嬉しいです。更新頑張りますね！ (2023年2月6日 9時) (レス) id: 7da82db022 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆきちゃん - 更新ありがとうございます！！夢主ちゃんの髪のこととか、執事がどう思うのか楽しみです！！次の更新も待ってます！！ (2023年2月5日 12時) (レス) id: d037446acf (このIDを非表示/違反報告)
あおのといろ(プロフ) - シグレさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると有り難いです。頑張りますのでこれからもよろしくお願いいたします! (2023年2月4日 20時) (レス) id: 7da82db022 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおのといろ | 作成日時：2022年4月21日 22時
