続き ページ35
男性D「俺たちは全員、天使によって家族を失ったんだ。
お前たち執事がしっかりしていれば俺たちは家族を失うことは無かったんだよ！」
男が叫ぶように怒鳴った。
予想が当たってしまった。
執事を襲う人々は大体こういった理由で襲ってくる。
ア「やっぱりそういうことっすか…。
家族を失ったのは残念すけど…。オレたちだって万能じゃないんす。
全ての天使を完璧に狩るなんて不可能っす…。」
アモンは先程より幾分か優しく語りかける。
不可能だとは分かっていても、少しでも自分たちのことを知ってもらえるように。
だが…
男性C「うるせぇ！言い訳すんな！
お前たちがもっと必死に天使を討伐していればよかったんだ！」
…やはり伝わらなかったようだ。
喋っていた男が感情のままに拳を握り、腹を目掛けて勢いよく振った。
ドガッ
ア「ガハッ」
Aの喉がひゅっと鳴る。
母親に殴られている光景がフラッシュバックし、身体が震え、声も出ない。
助けたいのに、どうにかしたいのに、
こんな小さな身体じゃあ何も出来やしない。
気持ちだけが先走り、手が勝手に車椅子を前に進めていた。
ア「さ、下がってください…主様。あ…危ないっす…。」
ム「ア、アモンさん…。これ以上は本当に危険ですよ…。」
殴られた腹を庇うように手で抑えている彼をムーは心配そうに見つめる。
そのやり取りも気に食わなかったのか、次は別の男がアモンを蹴ろうとする。
男性A「おら！くらえ！」
来るであろう痛みに耐えようと、ぐっと構える。
——————————————————シュル
だが、痛みが来ることはなく、代わりに男の呻き声が聞こえてきた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 331人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あおのといろ(プロフ) - ふゆきちゃんさん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても嬉しいです！そろそろ執事達の様子を…と思っています。更新頑張ります！ (5月29日 1時) (
レス) id: 7da82db022 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆきちゃん - 更新待ってましたー！！早く髪のことを知った執事の反応が知りたいですねぇ|´-`)ﾁﾗｯ 次の更新も楽しみにしてます！ (5月24日 10時) (レス) id: 1aeac9f7d9 (このIDを非表示/違反報告)
あおのといろ(プロフ) - ふゆきちゃんさん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけて嬉しいです。更新頑張りますね！ (2023年2月6日 9時) (レス) id: 7da82db022 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆきちゃん - 更新ありがとうございます！！夢主ちゃんの髪のこととか、執事がどう思うのか楽しみです！！次の更新も待ってます！！ (2023年2月5日 12時) (レス) id: d037446acf (このIDを非表示/違反報告)
あおのといろ(プロフ) - シグレさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると有り難いです。頑張りますのでこれからもよろしくお願いいたします! (2023年2月4日 20時) (レス) id: 7da82db022 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：あおのといろ | 作成日時：2022年4月21日 22時
