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続き ページ30

厶「だけどそれは天使が悪いのであって…。
執事の皆さんは悪くないと思いますけど。」


ナ「私も本音はムーくんのおっしゃる通りだと思います。
しかし、人というのは感情的な生き物です。
どうしても、粗の方に目が行ってしまうのですよ。」


ア「オレたちは、危険を冒して住人を守ってるっすけど…。
それに感謝してくれる人なんて、ほとんどいないっすよ。」


『…へんなの。』


ナ「主様にそう言っていただけるだけで我々執事は救われます。」



街の人数と執事の人数を考えれば、全てを防ぐことなんて無理に等しい。
自分勝手な人たちだとAとムーは思っていた。



ナ「さて、そういう理由もあるのであまり街に長く居たくありません。
早いところ買い物を済ませてしまいましょう。」



——————————————1時間後———————————————



ナ「ふぅ…。これで大体必要な物は揃いましたでしょうか。」



買ったものが入った紙袋を抱えている。

重そうなのを見て、自分が持つ、とAが言うと
そんなことはさせられない、と断られてしまった。


ア「ハウレスさんに渡されたメモにあるものはこれで全部っすね。」


ム「美味しそうな食材が沢山買えました!」


ナ「主様、最後に私は少し銀行に行って参ります。
渡すものがございますので。
少々こちらでお待ちいただけますか?」


こくこくと頷くAに礼を言い、アモンに主を託す。


ザッ…ザッ…


ム「そういえばアモンさん。
さっきの花屋さん、見に行かなくていいんですか?」


ア「えっ?花屋?何のことっすか?」


ム「さっき街の中で花屋を見かけたとき…。
凄く気になった様子で見てましたよね!」


ア「ムー…。意外とそういうところ気がつくんすね。」


ムーはヒトの気になったものや視線には気がつくようで、
一度誤魔化したアモンも素直に話し出す。


ア「でも、大丈夫っすよ。今回は主様も一緒っすから、我慢するっす。」


『…。』


いっぱいひどいこと言われてたのに…
またがまんするの…?


Aの頭にはさっきの街の人々の言葉と執事の顔が浮かぶ。
よく言われているとはいえ、良い気分はしないだろう。

あの時だって我慢していたのに、自分なんかのためにまた我慢させてしまう…それだけはさせたくない、と思い

Aは口を開いた。


『…わたしもお花見たい…かも。』

続き→←第10話 冷たい軽蔑



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あおのといろ(プロフ) - ふゆきちゃんさん» ありがとうございます!そう言っていただけるととても嬉しいです!そろそろ執事達の様子を…と思っています。更新頑張ります! (5月29日 1時) (レス) id: 7da82db022 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆきちゃん - 更新待ってましたー!!早く髪のことを知った執事の反応が知りたいですねぇ|´-`)チラッ 次の更新も楽しみにしてます! (5月24日 10時) (レス) id: 1aeac9f7d9 (このIDを非表示/違反報告)
あおのといろ(プロフ) - ふゆきちゃんさん» コメントありがとうございます!楽しみにしていただけて嬉しいです。更新頑張りますね! (2023年2月6日 9時) (レス) id: 7da82db022 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆきちゃん - 更新ありがとうございます!!夢主ちゃんの髪のこととか、執事がどう思うのか楽しみです!!次の更新も待ってます!! (2023年2月5日 12時) (レス) id: d037446acf (このIDを非表示/違反報告)
あおのといろ(プロフ) - シグレさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けると有り難いです。頑張りますのでこれからもよろしくお願いいたします! (2023年2月4日 20時) (レス) id: 7da82db022 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あおのといろ | 作成日時:2022年4月21日 22時

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