続き ページ15
抱きしめるその小さな手は震えていて、
ムーも心配そうに見つめていた。
ベリアンの言っていたことを思いだし、
まずい
と感じた。
二人と主様を遮るように間へ入り、少し屈んで目線を合わせる。
怖がらせないように、と優しく声をかけた。
ア「主様ー。大丈夫っすよ。
主様に怒ってる訳じゃないので。
二人とも！主様が怖がってるっすよ。」
ハ「！すみません、主様。怖かったですね。」
『…ん。だいじょぶ。』
口では 大丈夫 と言うものの目は伏せられており、
右手でムーを抱き、左手でアモンの服を小さく握っていた。
ここに居る執事たちが悪い人でないことは分かっていても、どうしても重ねてしまう。
彼らが女性でないことが救いだ。
ボ「悪かったな、主様。」
ハウレスは申し訳なさそうな顔でAに少し近づき謝る。
ボスキも顔にこそ出ていないが、
素直に謝った。
ム「あ、あるじさま…。ちょっとぐるじいです。」
『あ、ごめん…。いたい？』
ム「ぷはぁ。大丈夫ですよ！」
『よかった…。』
ムーを強く抱きしめてしまっていたようで、
咄嗟に腕の力を緩めた。
黒猫は元気に返事をしてから、主様の手にすり寄る。
Aの顔色が少しずつ良くなってきたことに安心し、ホッと息をついた。
ハ「ん？アモン、お前ずぶ濡れじゃないか。
どうかしたのか？」
ア「こ、これは…。
いや〜、さっき急な通り雨が降ってきたんすよ。」
ハ「やれやれ…嘘を吐くな。
お前が目を伏せる時は必ず何かを隠しているときだ。」
さすが、同じ2階の執事。癖は把握済みらしい。
まぁそうでなくとも分かりやすい嘘だったが。
ア「や、やだな〜…ハウレスさん！
このオレが隠し事なんてするわけないじゃん！」
ハ「本当か？きっとどこかに、何かを…。
あっ！水道に穴が…。
アモン…これは一体どういうことだ？」
ア「え、えっと…。
水道のホースを強く引っ張ったら…つい。」
苦笑いをしながら自白をするアモンに
全く…と呆れながら怒っている。
ハ「この屋敷はもう古いんだ…。
あれほど丁寧に扱えと言っているだろう？」
ア「も、申し訳ないっす。つい夢中になっちゃって…。」
ハ「夢中って…。そういう問題じゃ…。」
また説教が始まりそうな予感がするが…。
ザッ…ザッ…
？「ハウレス…。
そんなに責めたらアモンが可哀想だよ。」
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あおのといろ(プロフ) - ふゆきちゃんさん» ありがとうございます！そう言っていただけるととても嬉しいです！そろそろ執事達の様子を…と思っています。更新頑張ります！ (5月29日 1時) (
レス) id: 7da82db022 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆきちゃん - 更新待ってましたー！！早く髪のことを知った執事の反応が知りたいですねぇ|´-`)ﾁﾗｯ 次の更新も楽しみにしてます！ (5月24日 10時) (レス) id: 1aeac9f7d9 (このIDを非表示/違反報告)
あおのといろ(プロフ) - ふゆきちゃんさん» コメントありがとうございます！楽しみにしていただけて嬉しいです。更新頑張りますね！ (2023年2月6日 9時) (レス) id: 7da82db022 (このIDを非表示/違反報告)
ふゆきちゃん - 更新ありがとうございます！！夢主ちゃんの髪のこととか、執事がどう思うのか楽しみです！！次の更新も待ってます！！ (2023年2月5日 12時) (レス) id: d037446acf (このIDを非表示/違反報告)
あおのといろ(プロフ) - シグレさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けると有り難いです。頑張りますのでこれからもよろしくお願いいたします! (2023年2月4日 20時) (レス) id: 7da82db022 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおのといろ | 作成日時：2022年4月21日 22時
