続き ページ43
べ「…どうされましたか？」
急に顔が曇り始めた主様のことが心配になり顔を覗く。
すると、Aはゆっくり口を開き…。
『指輪…外したらママのとこに行くの？』
べ「…はい。主様はその指輪を使い、
この世界と主様の世界を行き来しているのです。」
『そっか…。』
Aはうつむいて返事をする。
なんとも言えない感情だった。
Aは母親が嫌いでは無い。
どれだけ自分に傷が増えようと、大好きだった。
今だって"会いたい"と思っている自分が居て…。
でも
____指輪が取れなくなればいいと思う自分もいた。
ベリアンはそんなAの顔を見て、少し気を反らそうとする。
べ「主様なしでは、私たちは天使と互角に戦うことは出来ません。
どうか…私たちに力をお貸しください。」
『力を…かす？この前みたいになぞって読むの？』
べ「そうです。我々執事全員が、
命に替えても主様をお守りします。
ご安心ください。」
ベリアンは優しく微笑む。
帰りたいけど、帰りたくないという葛藤の中で、
天使を倒すことが、自分たちに力を貸すことが、
屋敷に居る理由に、言い訳になったらいいと
ベリアンは思った。
『わたしでいいなら…。』
べ「本当ですか！…ありがとうございます、主様。」
少し安心したような表情のAに、
ベリアンもホッと息を吐いた。
ム「すぅ…すぅ…。」
べ「おや？ムーちゃん？」
『ねてる？』
いつの間にか眠っていたようだ。
思えば、途中から喋らなくなっていたと気づく。
ム「もっと…もっと…。ササミをください…。」
べ「寝言まで言ってますね…。全く…。
主様の前で寝るなんて困りましたね。
さて…主様。まだ早いです。
もう少しお休みになりますか？」
『うん。…いい？』
べ「フフッ もちろんですよ。
起こしに来るまで眠っていて…あら？」
ムーを見ていたら、つられて眠くなったのか
こくこくしながらベリアンの話を聞いていた。
今にも倒れそうなのを踏ん張っている。
その姿にベリアンは思わずクスッと笑った。
Aの頭に手を添えて、優しく寝かせる。
『ぅん……？』
べ「大丈夫。大丈夫ですよ。
おやすみなさいませ。主様。」
[執事との出会い______end]
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マリイ - 私はミヤジが好きです (2022年4月4日 22時) (
レス) id: 70be676ed1 (このIDを非表示/違反報告)
あおのといろ(プロフ) - ユノンさん» お待たせいたしました！お話を追加しました。 (2022年3月13日 22時) (レス) id: 01d716bef2 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 次の話しが気になる (2022年3月12日 13時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - あおのといろさん» 夢主人公とロノの絡みが見てみたいです (2022年3月10日 12時) (レス) @page10 id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
あおのといろ(プロフ) - ユノンさん» コメントありがとうございます！すみません、画像の載せ方がわからないので、わかり次第載せさせていただきます; (2022年3月9日 12時) (レス) id: 01d716bef2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおのといろ | 作成日時：2022年1月31日 15時
