主役はかわった。2「ＹＯＩ」(オチはヴィクトルかユリオか勇利）

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大きな歓声と共に、勇利さんの演技は終わった。



一言で言うと……







「Yuri on ICE」は……すごかった。



曲調、振り付け。…すべてに引き込まれる。




なにより、勇利さんに引き込まれた。







あ「…………」







……けどさ？









あ「まさか元の構成に戻してくるとは…


誰に似たのか…………ね？ヴィクトル」





わざとらしく、ヴィクトルに聞く。






ヴィ「……俺…かな」






勇利さんは難易度下げるって
ヴィクトルと約束したのにも関わらず、
元の構成に戻した。






それに加えて＿＿＿









あ「あんな鼻血まで出しちゃって…」






私の言った通りで、リンクの真ん中で


鼻血だしてる勇利さん。





最後のジャンプで
思いっきり壁に激突したのが原因だ。





あ「迎えてあげてね…」




ヴィ「うん」






ヴィクトルがそういい手を広げると


涙をためながらすぐさまこっちに来た勇利さん







……なんか感動するな…







ヴィ「おっと！鼻血っ」




あ「え」





飛び込んできた勇利さん。


避けたヴィクトル。



そのヴィクトルの後ろにいた私





……つまりは…







あ「わおっ……」



勇「あ！A！！」






私に飛び込んでくる形になってしまった。




……感動はどこへ。





なんて思えば





勇「ごめんA、鼻血ついちゃうから離れるね」




といい、すぐに離れようとした




あ「……」







((グイっ





勇「わっ……」




そんな勇利さんとは真逆で


少し乱暴そうに、私から勇利さんを抱きしめた。







あ「……お疲れ様です」





……そう言いながら。





勇「A……」







鼻血見てるとそれぐらい頑張ったんだなって


思ってしまうんだ









まぁ……この後ヴィクトルも
抱きついてきたのはいうまでもない。






＿＿＿＿＿



＿




『４番。結勝Aさん』






あ「じゃあ……いってくる。」






ヴィ「いってらっしゃい」



勇「頑張ってね！」





当たり前のように抱きしめられる。




……まあ、これがなによりも落ち着くんだけどさ









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リンクの真ん中にたち、目を閉じる。







曲は、『Wings of piano』







あ「……」







最初は…落ち着いた感じの音程。







けど、サビで一気に上がる。





そこに、ジャンプを集中的にいれた

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