主役はかわった。2「ＹＯＩ」(オチはヴィクトルかユリオか勇利）

。52 。 ページ3

、



＿＿＿＿＿


＿＿







『３番。＿＿結勝Aさん』







あ「ふぅー……」




深呼吸をして気持ちを落ち着かせる。




とうとう出番が来てしまった。









ヴィ「一年ぶりに大勢の前で滑るのは…


やっぱ緊張する？？」






あ「そりゃ、もちろん」




周りの視線がそれを示してるよ








勇「…でも、大丈夫だよA。

僕とAは金メダル目標だから


ここで負けてられないよ」






勇利さんの言う通り。




ここで負けてなんていられない。






あ「うんっ……







……それに…」









ヴィ／勇「？？？」









あ「一年前よりか、はるかに気持ちが楽。



滑りたくないって思ってたのが


今だと……早く滑りたくて仕方ないの









……みんなの…おかげかな、ありがとう




……いってくる」





自分の本心を口にし、


ヴィクトルたちのもとを離れようとした







……が






((パシッ





あ「……どうした？」




ヴィクトルに手を掴まれてしまい、


これ以上先には行けなかった。









体制を正してヴィクトルと真正面に向く。





すると









ヴィ「コーチが送り出すやつ、
まだやってないでしょ？」




と、笑顔でいうヴィクトル。









あ「そうだね…」






やけにこだわってるね、ヴィクトル





なんて思いながらも抱きしめられる。






ヴィ「…Aだけを見てるから。」




あ「うん、見てて」




ヴィクトルを抱き締め返し、


離れれば、すぐに






勇「一年前とは違うって、観客に審査員に

思い知らせてきてね」





と、抱き締められる。









あ「……」






試合前に……こんなに落ち着いての初めてかも





支えてくれる人がいるだけで、
こんなにも変わるんだ







あ「ありがとう、






＿＿＿＿＿いってきます」








少し温もりが名残惜しかったが、



リンクの真ん中に向かった。





しばらくすれば、曲が流れ始めた。








曲は＿＿＿『Magnolia』








＿＿＿＿＿



＿＿









勇「やっぱ……すごいねA」




ヴィ「…一年前とまったく違う…








……けど…誰のために滑ってるのかな？









＿＿＿＿＿＿A」







＿＿＿＿



＿＿






……次は四回転トウーループ…






ヴィクトルとの練習を思い出して……！！









【復帰してもなお、ジャンプはノーミス！！！
日本の英雄が再び！！！】

。53 。→←。51 。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す