主役はかわった。2「ＹＯＩ」(オチはヴィクトルかユリオか勇利）

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＿





『現在1位はミラ·バビチェヴァ。
2位はクレア·ローラ。
3位はサーラ·クリスピーノです。


そして、最終滑走は結勝A

ロシア、中国大会では自分の調子が悪いようにも見えていましたが…

ここで挽回なるのでしょうか。』





＿＿＿＿



＿






実況者の声がはっきりと聞こえる






……今日はいつもより鮮明に周りが見える









ユ「！！！！」





あ「……」





そんななか、ユーリが前方に見えた





あ「…」






あぁ……









ユ「おまっ、今からだろ？あんな滑りしたら＿＿」




と、いうユーリだがそれに被せるように




あ「ユーリ……………ありがとう」




なんて言いながら抱きしめる。






あ「…」









あなたが、いつも私を引き戻してくれる。





何度助けられたことか




……感謝……しきれないや








ユ「…………A…？」





あ「……」





驚いくユーリをおいて、







＿＿＿＿歓声のなかへ。









＿＿＿＿気持ちが…楽だ＿＿＿







＿＿＿＿＿



＿






『さぁ結勝A。2位からのスタートでしたが
ここからミラ·バビチェヴァを超えるには
ノーミスは鉄則です。』







あ「……」








ヴィ「A。」



勇「大丈夫だよ、落ち着いてね」









ふと気づいて前を向けば、



いつも通り、2人が待っていた。







リンクにいる私と、リンクにいないヴィクトルたち




境界線があるこの状況でも




ヴィクトルたちの気持ちには境界線はない








ヴィ「……」



勇「……｣






あ「……」







ほら、こうやって黙って手を握るの



これだけで、伝わるんだ。



これだけで、安心するの。






……この二人に…救われてきたな







お礼を……言いたいや








そう思えば、自然と口から言葉が出てきた。









あ「ヴィクトル……勇利さん」







ヴィ「なんだい？」



勇「？？」









あ「……私ね、最初勇利さんたちに氷の上に連れ戻してもらった時…ただ、ミラ妥当しか頭になかったの」








ヴィ／勇「…………」






あ「ミラにさえ勝てればいい。
金メダルだけ取れればいい。



……そうやってずっと考えてたの





そればっかに囚われて、

大事なものが見えなくなって



勇利さんにも……酷いことをいった。

…私が重荷になってたことも知ってる。






いつの間にか…一番大切なものが分からなくなった」

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