主役はかわった。2「ＹＯＩ」(オチはヴィクトルかユリオか勇利）

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、




『シリーズ3位通過、クレア·ローラ
世界ランク4位の強者がファイナルまで来ました！
初のファイナル金メダル取れるか！！




シリーズ２位通過、結勝A
あの日本の英雄が再び！！
最年少で世界ランク3位をとったあのスケーターが帰ってくる！！！復帰後初めてのファイナル出場で金メダルは取れるか！！



シリーズ1位通過、ミラ·バビチェヴァ
世界ランク3位の彼女が
妥当結勝Aでファイナルの金メダルを狙う！！









最終決戦がここ、バルセロナで開幕する＿＿！！｣









＿＿＿＿



＿＿








あ「……」




ヴィ「……」




勇「……」






とても非常に気まづい


沈黙しかないこの空間。




あともう少しで勇利さんSP始まるのにこの空気。




誰1人話そうとはしない





正直、ヴィクトルとも勇利さんともここで
会ってから話してない






あ「……」






いや………ちがう




話しかけようとしてくれてるのに




私が避けてるだけなんだ






あ「…………」






……ほんっと、自分が嫌い









そう思い、部屋から出て観客席に向かった。






＿＿＿＿＿



＿






一番滑走の勇利さんが滑り終わった。






Erosの曲が終わり、湧き上がる歓声






……しかし




その歓声とは真逆で








あ「……」





リンクの上でしゃがみこみ、手を強く握る勇利さん






悔しいんだ、




四回転フリップが成功しなかったから





悔しくて悔しくて、たまらないんだ





あ「…」




……声かけて、抱きしめてあげたくて


励ましたいって思っても、




……今の私なんかが行っても…









あ「…」




……臆病者が声かけたってなにもないよ








そう思い、男子SPを眺めた。





＿＿＿＿



＿








『ユーリ·プリセツキー！！118.56！！！
ヴィクトル·ニキフォロフの
世界最高得点を超えてきましたァア！！』






あ「………」






実況者の声がリンク場に響く。



そしてその瞬間に歓声が湧き上がる。






あ「…」




……世界最高得点を…超えた？ユーリが






ヴィクトルの維持してた記録をたった今ユーリが

塗り替えたんだ。








あ「……ヴィクトル…」




気づけば名前を呼んでいて


あたりを見渡し探していた





すると






あ「っ…」





ヴィクトルを見つけたがすぐに目をそらした


見てられなかった







あの表情に込められてる思いに

気づいてしまいそうだった

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