主役はかわった。2「ＹＯＩ」(オチはヴィクトルかユリオか勇利）

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、





クレアの……言った通り。




自分で考えないように逃げてたんだ





逃げられるわけないのに







忘れたくても忘れられなく



罪悪感が残る事実。






前の時…



ヴィクトルのプログラムを殺したなんて


言ったけど、そんなの違ったね








今回が初めてなんだよ




二回目なんかじゃない。









感情をいれなくなって滑らなくなったとき。




そのプログラムは死んでしまうんだ。


スケーターとして死んでしまうんだ。



誰に愛を捧げるかで決まるんだ。








前回は焦りと不安。勝ちたいという気持ちがあった






……今回は？



私…なにも思わなかったよね









演技構成点がそれを示してる。





ヴィクトルのつくったプログラムだもん


演技構成点はいつも高かったのに



今回は最下位。









＿＿＿＿＿あぁ









ヤコフコーチも……これが言いたかったのかな



ミラが…このプログラム滑ってたら


もっと点がいったって







あ「……」









感情をなくして滑るということは


スケーターが一番やってはいけないことで


スケーターという自身を否定していること。





今更気づいたんだよ




遅すぎたんだよ




勝つことだけに囚われて


大事なことが見えなくなったんだよ









二人のユーリのことも裏切って




また振り出しだ








こんな演技させてしまったのは

自分が連れ戻したからと



あの2人ならそう考えると思うの







違うのに、




ただの自分の弱さと勝ちへの執着が生んだ運命。




裏切ったんだよ


また、人を不安に、心配させてるんだよ





ヴィクトルたちが頑張ってここまで


つれてきてくれたのに




みんな、それぞれ変わってきたのに





私の中身は一年前と同じだ









ごめんねヴィクトル









最低だ




私









もう、ヴィクトルのプログラム








滑る権利なんてないのかも






＿＿＿＿＿＿


＿＿


誰でも無いside









勇「ヴィクトルっ」





ヴィ「勇利！」





空港でそういい抱きしめ合う2人。



……が






ヴィ「A…は？」



すぐにAがいないことに気づいたヴィクトル





そして




勇「……それが…」




下を向き唇を噛み締める勇利。



不安そうに、いった。





勇「A……まだ残るって

GPFは僕とA出場決定したから

次はそこで会おうねって…


それだけ電話で言われて…後は行方が分かんない」

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