主役はかわった。「ＹＯＩ」(オチはヴィクトルかユリオか勇利）

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ヤコフコーチも、ミラが勝ってほしいとか


思ってる。……そんな言葉掛けだった。






そりゃ、そうだよね



母国の選手のほうを育てたいよね？



私なんかより……この先期待できる



ミラの方が…









あ「っーーー」








糸が、プツンっと切れたように


どんどん感情が溢れてくる。









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…なにが「日本の英雄」よ…っ





なにが「期待の新生」よ…





そんな肩書き…いらない、









ただ、支えてくれる人がほしかっただけ。



みんなは私を応援してるんじゃない。


日本というものを背負った私を応援してる。




「日本」という肩書きがなかったら



ただの……スケーターよ…









溢れてくるのは、感情だけじゃない。



生暖かいものが目から溢れた。









そんな時。









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ヤ「？？？A。何をやっている。」






と横から現れたヤコフコーチ。




あ「ぁ…………あの、

目にゴミがはいってしまって…」





泣いてた、なんて言えない。



失望されてしまうかもしれないから。









ヤ「そうか。ならよかったのだが……




もうすぐミラの演技が始まる。


よくお前との違いを見ておけ。」






あ「……………」





とそのまま行ってしまった。








あ「…」









ミラとの……違いって何？




ミラのスケートの素晴らしさ？？







私、ミラより努力してるよ？




それでも、追い抜かされそうなんだよ




ほかに、どうすればいいのさ









ほかに、なにが違うの？







あ「……」





吹いた涙もどんどん出てくる。





もう、わかんないよ、




どうすればいいの？





手の震えや、めまいはさっきより

酷くなってく。





気持ち悪い。









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もう、ぜんぶ、ぜんぶ、嫌。








あ「…」




ミラの演技が終わったのか、さっきより

おおきくなる歓声。








……あぁ、この後…私だ…



はやく…いかなきゃ…








あ「…」





あれ、私……








誰のために滑ればいいの…





誰にこの愛を捧げる？？









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色んなことが分からなくなっていく









そんな中で演技した私は＿＿









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「2位となった。」

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