主役はかわった。「ＹＯＩ」(オチはヴィクトルかユリオか勇利）

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、


＿＿＿



＿




ミ「ぇぇぇえ！！？あんた滑ったのAっ！！」






ゆーとぴあ かつきに ミナコ先生の声が響いた。







勇「そんな驚くことなの？」






大好きだというカツ丼を頬張る勇利さん。





…美味しそうに食べるなぁ









、









ミ「だって、あんた！！

１年ぶりよ？？？１年ぶり！！！

今後だってもう見られるか分からないほどの
貴重なスケーティングだったのに……！






、









もう1回滑ってA。」






そういうミナコ先生から



バリバリっという意味不明な音が聞こえた。







……ミナコ先生、ミナコ先生。



手に持ってるビール缶潰れちゃってますよ



どんだけ握力あるんですか







ミ「勇利たちだけずるい！！！！」




さらにビール缶は潰れていく。









あ「…もう……滑りませんよ


今回は、自分のために滑ったようなものですから」









今回滑った理由は…




多分、勇利さんを見て



自分も前みたいに滑れるかなって






少しだけ、少しだけ、興味を持ってしまったから。





それに答えるよう、自分のために


今日は滑ったようなもの。









そして、１年ぶりに滑ってみて





スケートが好きだって気持ちと



今までの感覚は、死んでいなかった。







それがわかっただけで、嬉しい。





それだけ、わかっただけでいい。






これ以上滑る理由なんてない









観客を驚かされて、あの自信に満ち溢れた







結勝Aは……もういないの。









一年前の私の決意だって簡単なものではない。







だから、





そんなすぐにまた滑ります…


みたいな考えではなくなってしまう。






今日の滑りは……私の一生の思い出の一つ。








あ「次……滑ることはもうありませんよ…」





そう私がいうと








ミ「あー、やらかしたわ。」






机に失せてしまったミナコ先生








あ「そんな見るからに
落ち込まないでくださいよっ」






勇「ビデオでも撮っとくべきだったかなぁ」




なんて、勇利さんは笑っている。






すると







ミ｢……まぁ、私は…









、









、






あんたが復帰するって信じてるから。」






伏せていた顔をあげ、ミナコ先生が言った









あ「ミナコ先生……」






お酒の力もあるから、


普段いえないことを言ったのか。




それとも、本心で言ったのか。

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