【呪術廻戦】ハイスペックと最強 (渋谷事変編)

生きたいと聞きたい ページ9

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『私は…貴方の口から ''生きたい''って聞きたいんです』


「そんなの…そんなの、…」


『分かってるわ。言えないことも…』



……それが言えない世の中…呪術界ですから。





「ん、」

悟くんの頬に触れれば小さく声を漏らす。
寝てしまったらしい



……そうね…



『私は貴方を上に殺せと命令されても殺しません』


「…なんで…」



悠仁くんは目を見開いている



…そんなに驚くことですか？




『私達呪術師は…日々命を懸けて善人を、大切な人を守る為に尽くしています。悠仁くんを殺したら、呪術師は何の為にあるのかが分かりません』


「…」



『貴方は宿儺に呪われてる(・・・・)だけであり、言ってしまえば被害者なのよ。』



「俺のせいで…死んだ人間も、俺が殺した人間もいるよ？」




『悠仁くんが宿儺の指を食べて器になったおかげで恵くんは助かったんですよ？

失ったものばかり数えないで下さい。
貴方のおかげで私は大切な人を失わずに済みました

……ありがとう』



「っ…」



これだけは感謝してもしきれない。



『私は多くの人の命を奪ってきました。罪ごと消えてしまいたくって死のうとしましたが…気づいたんです。

それだとただ逃げてるだけ』



寝ている悟くんの頭を撫でる。

'' お前は…いなくなんなよ…''


悟くんと約束したから。


…もう、逃げないって…罪と向き合うって決めたから。






『罪すらも…逃げる言い訳にしようとした私は…
生きてていいと思えるように明日も明後日も…明明後日も…これから先、呪いを祓い、人を助けます。』





「……俺、Aさんに憧れるや」


目を細め笑う悠仁くん。





『だから、自分が生きてちゃいけない人間だなんて…
思わないで下さいね』


「うん…！」
















'














この時はまだ知らなかった。




【もう…俺、生きてちゃダメなんだよ】



彼がそう私に言う日が…遠くなかったということに





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記録

2018年 10月31日
東急百貨店 東急東横店を中心に
半径およそ400mの''帳''が降ろされる



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『…どういう事ですか。何故帳が…』


10月31日…ハロウィンで盛り上がる渋谷。

私は警視庁の仕事で渋谷に来ていたのだが…


この規模の帳…おかしいです

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