。終止符を打って7日目 。 ページ7
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「…珍しいですね。
貴方の口からそんなマイナスな言葉が出るなんて」
「…そう?でもまぁ、今回ばかりは参ってるかもね〜」
「……」
パソコンを打つ音が消え静かな空間となり、
ふと、ポケットに入ってる物を取り出した
「……ねえ、七海」
「なんでしょう」
「……どうして僕は望未や櫻田家に目をつけてたんだろう」
思い出されるのは先程の悠仁達との会話だった。
そして、ポケットから出したのは今朝の小さな鍵の着いたペンダントだ
「そんなこと貴方が1番分かってるでしょう」
まぁ、普通そう思うよね。
だって僕が追放させた張本人なんだもん
でも……
「分からないんだよ…ほんとに。」
「…」
言葉にするのは難しいけど…本能というか…なんだろうね
何故か望未と櫻田家が気になったのだ。
それまでは興味なんて一切なかったのに……
そしてそれは正しかったと言わんばかりに出てきたのは不正の内容。
挙句の果て呪詛師との関わりもあった。勿論追放したし
一件落着だと思った。
でもどうしても分からなかった。自分の動機が。
なんなら悠仁に言われるまでそんなことしたっけ?だったし
、
、
「僕………
_________何か忘れてる気がするんだよね」
ペンダントを握る手に力が入ると共に、
この空っぽな胸の原因はそれなのかと思った。
それが解決出来たら……僕の心は満たされるのだろうか
否、それは誰にも分からない。
もしかしたら……ずっと空っぽなのかな、僕…
、
「…残りの書類は私が片付けておくので帰っていいですよ」
七海はそれ以上何も言わなかった。
いや、言わなかったのだろう。
僕そんな酷い顔してた?
_____あぁ、野薔薇の言ってた通り歳なのかな
その後、七海や硝子にこのペンダントに身に覚えがあるか聞いたが2人は何も知らなかった。
「……」
今日も寝れない夜がやってくる
______
____
野薔薇side
「ぁ〜……やってらんないわね…」
寝不足は乙女の敵なのに…そのうえ早朝から任務って。
睡眠薬がなかったら一睡も出来てないんだろうなぁ
おぼつかない足で歩けば見えてくるのは黒い車。
補助監督の人もいなければ虎杖も伏黒もいない
……アイツら寝坊なんてしてないでしょうね
寝坊したらただじゃおかないんだから
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saachan(プロフ) - 最高でした。物語の内容から秘密が解ける所も考えられていて、感動でした! (9月25日 6時) (レス) id: 19e4ed7fb5 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - あ“あ”アアアアアアア“ しにやしたわ (8月21日 15時) (レス) @page50 id: 00641871ce (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ラテ - あ”ー涙が止まらない”ぃーーーーー (6月1日 21時) (レス) @page50 id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
由衣(プロフ) - 天才だと思います。考え抜かれたストーリー、緻密な伏線、原作に忠実な登場人物の仕草や口調、そのどれもが高密度で滑らかに仕上がっていて素晴らしい物語だと思いました。一生忘れたくない物語に出会えたこと感謝します。 (2023年1月10日 22時) (レス) @page50 id: e683fae7d7 (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - 読む手が止まらなくて気づいたら朝になってました…!すごく良かったです! (2023年1月9日 5時) (レス) id: 3fb130f810 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年10月28日 17時