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膝枕から起き上がり、五条さんは私の涙を優しく拭った。
「もう離さないから」
頬にキスされ、
「好きだよ、愛してる」
と、指を絡められる。
「私でいいんですか、」
最強の貴方と…私は釣り合うのだろうか。
「まだ言わせる気?Aがいいんだよ。
Aじゃなきゃダメなの」
「っ……」
「で、返事は?」
「…」
愛しくて仕方ない彼の頬に触れ、そっと、キスをした。
自分からしたことがないから上手く出来てるのか分からないけど
それでも言葉だけで伝えれないこの気持ち。
受け止めて欲しかった
「……あ、あの、悟くん…?」
返事のない彼を見れば
「あ〜………これ以上に最高な返事はないんだろうね」
と、口元に手を当てて頬が赤い。
「…照れてますか?」
「そりゃあ…いくら最強な僕だって好きな女の前だと
チョロくなっちゃうよ。」
「…」
顔が熱い。この人はすぐにこういう事を言うんだから…
「君は僕にとって唯一の弱点だよ。」
優しい眼差しに胸が高鳴る。
…貴方だって、私にとって弱点なんだから
そう思ったとき。
「そろそろ行こっか。みんなに僕のお嫁さん自慢したいし」
と、悟くん。
「や、やめてくださいっ 恥ずかしい…!」
差し伸べられた彼の手を握り、立ち上がる。
「多分みんな勘づいてると思うよ?
僕がAにプロポーズするの」
「え?」
「僕があんな在り来りなプロポーズのセリフ言うと思う?」
「……」
確かに…言うような人じゃない。
悟くんなら、僕の物になって〜とか、言いそう…
まさか…
「 硝子や野薔薇、高専のみんなに聞き回ったんだよ
失敗したくないからね。みんなの意見を聞いたんだ」
ということは…
「多分、帰ったら察しられちゃうかもね」
「なっ、」
だから最近野薔薇ちゃん達がソワソワしてたのか
やけに薬指を見てくると思った…!!
「あまりにもAが可愛いから、プロポーズしちゃった。
明日指輪見に行こっか。仕事すぐ終わらすよ
なんか こだわりがあるみたいだからね。」
と、私の婚約指輪を指の腹で撫でた。
確かにこの間結婚指輪について聞かれた時にもう少し待ってくださいなんて言った。
「婚約指輪も付けていたいんです、思い出のモノだから…
だから兼用出来るデザインがいいです」
なんて言えば
「任せて。
……なんでも叶えてあげる」
と、私にキスをした。
まるで、幸せが始まる合図のように
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saachan(プロフ) - 最高でした。物語の内容から秘密が解ける所も考えられていて、感動でした! (9月25日 6時) (レス) id: 19e4ed7fb5 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - あ“あ”アアアアアアア“ しにやしたわ (8月21日 15時) (レス) @page50 id: 00641871ce (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ラテ - あ”ー涙が止まらない”ぃーーーーー (6月1日 21時) (レス) @page50 id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
由衣(プロフ) - 天才だと思います。考え抜かれたストーリー、緻密な伏線、原作に忠実な登場人物の仕草や口調、そのどれもが高密度で滑らかに仕上がっていて素晴らしい物語だと思いました。一生忘れたくない物語に出会えたこと感謝します。 (2023年1月10日 22時) (レス) @page50 id: e683fae7d7 (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - 読む手が止まらなくて気づいたら朝になってました…!すごく良かったです! (2023年1月9日 5時) (レス) id: 3fb130f810 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年10月28日 17時