。終止符を打って22日目 。 ページ22
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「あれが…保管庫の入口?」
「案外小さい建物なのね」
と、建物の影から除く悠仁と野薔薇。
「それほど重要な場所だからだよ。小さければ小さいほど守りやすいでしょ?そんで、あんな小さく見えるけど地下はとてつもない広さだよ」
「…思ったより警備がいないのは何でですか」
そう玉犬を撫でながら聞いてきた恵。
「そもそも保管庫に入るのには上の許可が必要だし、
乗り込もうなんていう馬鹿いないからさ」
この保管庫の存在を知ってるのは一部の呪術師だけ。
乗り込んだりなんかしたら最悪、呪術界から追放されるし…
流石に誰も乗り込まないってわけ。
……その馬鹿は今ここにいるけど。
「入口はあそこの扉1箇所だけ。
警備は3人。ドアの前に2人と後ろに1人。
一瞬だけ注意を逸らしてくれれば僕が入口から入るよ」
「はい!質問!」
「どーぞ悠仁くん!!」
「内部に監視カメラとかないの?」
「そこは大丈夫。七海からある程度のことは聞いたさ」
ここに来る直前、1度だけ仕事で保管庫に入ったことのある七海を尋ねた。
______
【警備員は3人。入ってすぐの所に1箇所監視カメラがあっただけです。私は8階までしか行ったことないのであとは分かりませんが。】
_____
【……何を考えてるか知りませんが、貴方はそうやって元気でいた方がいい。虎杖君たちもそう思うでしょう】
______
ふと、七海の言葉が頭に浮かんだ。
「……」
まさか保管庫に乗り込むなんて、
硝子から後々聞いて飽きれられるんだろうな〜
いや、勘のいい七海なら気づいてたのかもしれないね
「みんな準備はいい?」
「おう!」
「とっととAさんを助けましょ!」
「玉犬を位置に着かせました。いつでもいけます」
悠仁たちの仕事はあの3人の足止め。
……っていうより、入口から注意を逸らすって感じかな?
あとは____
「3人とも、気をつけて。
保管庫の警備に当たってる呪術師だ」
上の連中が認めた…強くて忠誠心のあるヤツらなんだろうね
「並の呪術師じゃない思う。
万が一戦う羽目になっても五条悟に命令されただの言って、
僕の責任にして貰って構わない。とにかくその場から離れるんだ。
______頼むよ、恵。」
「分かってますよ」
僕の責任にして離れれば…処罰にならないだろう。
最悪の場合も考えといた方がいい。
これから起こることは未知なのだから
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saachan(プロフ) - 最高でした。物語の内容から秘密が解ける所も考えられていて、感動でした! (9月25日 6時) (レス) id: 19e4ed7fb5 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - あ“あ”アアアアアアア“ しにやしたわ (8月21日 15時) (レス) @page50 id: 00641871ce (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ラテ - あ”ー涙が止まらない”ぃーーーーー (6月1日 21時) (レス) @page50 id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
由衣(プロフ) - 天才だと思います。考え抜かれたストーリー、緻密な伏線、原作に忠実な登場人物の仕草や口調、そのどれもが高密度で滑らかに仕上がっていて素晴らしい物語だと思いました。一生忘れたくない物語に出会えたこと感謝します。 (2023年1月10日 22時) (レス) @page50 id: e683fae7d7 (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - 読む手が止まらなくて気づいたら朝になってました…!すごく良かったです! (2023年1月9日 5時) (レス) id: 3fb130f810 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年10月28日 17時