。終止符を打って3日目 。 ページ3
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「……」
まあ、案の定寝れなかった。
といっても睡眠薬のおかげで少しはマシだったのかもしれない
…夢は変わらないけど。
少し早くに目が覚めたが、起きる気になれない
任務すっぽかしちゃおうかな……僕に一日オフはないの?
そんなことを思っていると、
サイドテーブルに置いてある目覚ましが部屋に鳴り響いた。
あー…睡眠薬効きすぎて寝過ごさないようにセットしたんだっけ
ベッドの上でもぞもぞと動きながら、目覚ましを止めようと体制は変えないまま手だけ伸ばした。
「あれ……」
目覚まし置いたのここら辺じゃなかったっけ。
ちゃんと見て止めればいいかもしれないけど、面倒くさいのだ
探りに探ってこれじゃないか?と、目覚ましを掴み目の前に持ってきたが
「あ、違った」
僕の手にあるのは目覚まし時計ではなく黒い箱だった。
「……」
何入ってたっけ。
そんな疑問を抱き黒い箱を開ければ、中から出てきたのは
「……なんだっけ…これ…」
小さな鍵の着いたペンダント。
記憶をたどっていくと…
「……」
確か、幼少期の時から持ってる物だ。
途中で無くさないようにペンダントにしてもらったんだっけ
……誰から貰ったかも分からないし、閉まっておいたんだった。
「……何の鍵だろ。」
お宝とか?なんて、子供のような考えになるがきっと違うだろう
幼少期からずっと持ってたものだ。
捨てるという考えにも至らなかった。
「……」
不思議と気になるその鍵。
、
「みんな なんか知ってたりするかな〜……」
そう呟きながら、目覚めを止めてベッドから降りた。
そのペンダントを持って。
__
___
「あ!先生ー!!!」
朝イチの任務終わり。これから任務に向かう悠仁たちを待っていれば野薔薇の声が耳に入った。
「みんな久しぶり〜元気にしてた?」
「帰ったらケーキビュッフェに連れてって!」
第一声がそれか野薔薇……
いや、元気なことはいいことだ。
ケーキビュッフェ…ね、僕も行きたい。
けど……この後も任務があるんだよなぁ
「野薔薇、そういうのは望未に頼みな〜」
と言えば
「だーからー!何回言ったら分かるんだよ五条先生〜!
望未さん達櫻田家は呪術界から追放されたじゃん!」
そう言う悠仁の発言に一瞬ハテナマークが出た。
「あー……そうだったっけ」
首を傾げる僕に
「覚えてないんですか」
と、恵が言った
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saachan(プロフ) - 最高でした。物語の内容から秘密が解ける所も考えられていて、感動でした! (9月25日 6時) (レス) id: 19e4ed7fb5 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - あ“あ”アアアアアアア“ しにやしたわ (8月21日 15時) (レス) @page50 id: 00641871ce (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ラテ - あ”ー涙が止まらない”ぃーーーーー (6月1日 21時) (レス) @page50 id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
由衣(プロフ) - 天才だと思います。考え抜かれたストーリー、緻密な伏線、原作に忠実な登場人物の仕草や口調、そのどれもが高密度で滑らかに仕上がっていて素晴らしい物語だと思いました。一生忘れたくない物語に出会えたこと感謝します。 (2023年1月10日 22時) (レス) @page50 id: e683fae7d7 (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - 読む手が止まらなくて気づいたら朝になってました…!すごく良かったです! (2023年1月9日 5時) (レス) id: 3fb130f810 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年10月28日 17時