。終止符を打って16日目 。 ページ16
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Aの存在がこの世にないんだ。どうすることもできない
僕の記憶の中で生きていくことしかできないんだ
「僕さ〜 まだプロポーズしてないんだよね〜」
ただ婚約指輪とか、両家の挨拶はしたけど…
僕の口からAに '' 結婚して下さい '' だのそう言った類の言葉は言ったことない。
こんなに…後悔するなんて思わなかったや。
、
「せめて…プロポーズしとけばよかったなぁ」
なんて、言った。
その時
「なら、また会って言えばいいじゃない」
「え？」
「さっきから聞いてれば、まるで諦めたような話し方ね」
野薔薇がヅカヅカと、僕との距離を縮める。
思わず後ろに下がってしまう。
いやだってこんな圧がすごい野薔薇初めてで怖いよ僕。
「みんなAの事覚えてないし、そもそも存在自体がなくなってる。
……打つ手がないじゃ＿＿＿＿＿」
「だからって先生が諦めてどうするのよ！！！！！！」
「！！！」
野薔薇の声が教室に響いた。もちろん、僕の耳にも。
「釘崎！！一応五条先生は傷心中なんだぞ……！」
「黙ってて虎杖！！！！」
「はい！！！！」
恵の後ろに隠れる悠仁。
しかし野薔薇はお構い無しに＿＿＿
「先生が諦めたら……本当に終わりじゃない。｣
「……」
｢本当に好きなんでしょ？
好きだから、そんな抜け殻みたいなんでしょ！！！！
みんな心配してるのにまだ気づかないの！？」
「っ……」
「また会いたいんでしょ？
＿＿＿＿＿＿＿ならやることは1つじゃない！！」
野薔薇がニッと、笑った。
「呪いを解いて、Aさんを助ける。
それだけですよ。」
恵がそう言いながら、1枚の紙を渡してきた。
「硝子さんからの伝言です。
Aさんに関する情報をひたすらに書いて欲しいとの事」
「硝子が……」
「貴方、自分のスマホ壊したでしょ」
「あ〜……うん。」
確か、Aの連絡先無くて…勢いで粉々にしちゃった。
「真希さん達も、出来ることがあるなら言ってくれって言ってましたよ。」
「……」
「……俺たちにもさ、助けさせてよ五条先生。
俺もそのAさん？って人に会いたいし！」
と、悠仁が笑った。
「……みんな…」
、
＿＿＿＿＿＿ねえ、A。
僕は今……君が命をかけて救ったこの子達に…
、
＿＿＿＿＿＿救われてるよ
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saachan(プロフ) - 最高でした。物語の内容から秘密が解ける所も考えられていて､感動でした！ (9月25日 6時) (
レス) id: 19e4ed7fb5 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - あ“あ”ｱｱｱｱｱｱｱ“ しにやしたわ (8月21日 15時) (レス) @page50 id: 00641871ce (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ラテ - あ”ー涙が止まらない”ぃーーーーー (6月1日 21時) (レス) @page50 id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
由衣(プロフ) - 天才だと思います。考え抜かれたストーリー、緻密な伏線、原作に忠実な登場人物の仕草や口調、そのどれもが高密度で滑らかに仕上がっていて素晴らしい物語だと思いました。一生忘れたくない物語に出会えたこと感謝します。 (2023年1月10日 22時) (レス) @page50 id: e683fae7d7 (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - 読む手が止まらなくて気づいたら朝になってました…！すごく良かったです！ (2023年1月9日 5時) (レス) id: 3fb130f810 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒姫ユキナ
| 作成日時：2022年10月28日 17時
