。終止符を打って38日目 。 ページ38
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【殺すなんてダメよ！！！】
望未さんが割って入ってきたが
【君はもう用済みだよ】
と、呪霊を出し、望未さんをどこかへ連れてった。
【さてと……
君は反転術式が使えるからね……
少し変わった殺し方をしようか。】
そう言い夏油傑が出したのは
【特級呪霊の内の一体。
相手の精気を奪い己の美しさを保つ呪霊…… '' 川姫 '' だ】
綺麗な女の人に見えるその呪霊。
しかし見ていて気味が悪い。
【なるほどね、寿命を奪おうってわけだ】
【話が早くて助かるよ。
……じゃあ早速お願いしようか。】
と、川姫は五条さんへ近づいた。
【……やめてよ、五条さん…ッ】
首は絞められてなくても、拘束されてる私。
【五条さん、っ私の事なんて、いいから、っ】
涙が溢れて地面を濡らす
【死なないで、ッ！！！！！！】
そう私が言った直後だった。
【……僕はさ、今まで…
これといって、守りたいものとかなかったんだよね】
川姫が五条さんの心臓辺りに人差し指と中指を置いた。
【…いや、いや……ッ】
【初めてだったんだ。命をかけて守りたいって思ったのは】
【やだ、っいや、っ！！！！】
【＿＿＿＿一つだけ約束しろ。】
五条さんが夏油傑を見る。
【なんだい？】
'
【＿＿＿＿今後一切、Aに手を出すな】
【Aの術式を使って君を閉じ込めるのが僕の目的だったんだ。もう用はないよ。】
【やだ、嫌だよ、ッお願い、やめて……！！！】
「いや、やだ……っ」
見たくない
貴方の死ぬところなんて見たくない。
振り向いても扉はなくって出られない。
「やめてッ、！！！！！」
両耳を塞いでその場にしゃがみ込んだ。
すると、
【やだ、っお願い、死なないで、っ……！】
私の泣き声が聞こえた。
ゆっくり、顔を上げれば、
泣きじゃくる私は五条さんを支えていた。
「……」
私が拒否したせいか、場面は変わっていて
夏油傑も、悠仁くん達もいなくなっていた
約束通り、悠仁くんたちを 硝子さんの元へ運んでくれたのだろう
【……アイツの言ってた通りだね…
僕が女一人の為に死ぬなんて、誰が予想できたかなぁ…】
そう言い笑うが、力のない声に涙腺が熱くなる。
「こんな、記憶…いやだよ、っ」
【嫌、こんなの、だめだよ……っ】
【……あんまり…婚約者らしいことしてないや、】
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saachan(プロフ) - 最高でした。物語の内容から秘密が解ける所も考えられていて､感動でした！ (9月25日 6時) (
レス) id: 19e4ed7fb5 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - あ“あ”ｱｱｱｱｱｱｱ“ しにやしたわ (8月21日 15時) (レス) @page50 id: 00641871ce (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ラテ - あ”ー涙が止まらない”ぃーーーーー (6月1日 21時) (レス) @page50 id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
由衣(プロフ) - 天才だと思います。考え抜かれたストーリー、緻密な伏線、原作に忠実な登場人物の仕草や口調、そのどれもが高密度で滑らかに仕上がっていて素晴らしい物語だと思いました。一生忘れたくない物語に出会えたこと感謝します。 (2023年1月10日 22時) (レス) @page50 id: e683fae7d7 (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - 読む手が止まらなくて気づいたら朝になってました…！すごく良かったです！ (2023年1月9日 5時) (レス) id: 3fb130f810 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒姫ユキナ
| 作成日時：2022年10月28日 17時
