。終止符を打って29日目 。 ページ29
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触れていた指輪が視界に入った。
「……ぇ、？」
なんで……
勢いよく振り返れば、そこには光る扉。
真っ暗だった空間はその扉によって多少明るくなったのだ
それで指輪が見えたのだろう。
久しぶりに見た指輪が輝いていて、
思わず五条さんを思い出し涙腺が熱くなった。
でも今はそれどころじゃない、
「……なに、これ…」
扉の近くに行けば、びっしりと施された彫刻に思わず目を惹かれた。
……ここにずっといたが、こんなことは初めてで戸惑う。
どうするのが正解なのか。分からない
扉を開けることによって何か変わるのなら、それは嫌だ。
今が…みんなにとって1番幸せな世界だから。
「……」
扉を見つめるだけでいた。
しかし
、
【＿＿＿＿A】
「！！！！」
五条さんの声が、扉から聞こえた気がした。
その声が聞こえた途端。気持ちが溢れてしまい
私は扉のドアノブへと手をかけ扉を開いた。
みんなの幸せのため……なんて言ってたけど
本当は…みんなに会いたくて、
五条さんに…会いたくて。たまらないのだ
一目でいい。
一目見れたらそれでいいから、だから＿＿＿＿＿＿
足を踏み入れれば、真っ暗だった空間とは変わり。
真っ白な空間だった
「……」
前に進んでるか分からないが、ひたすらに真っ白な空間を歩いた。
するともう1枚扉が現れた。
「……」
なんの躊躇いもなく
彫刻の施されたその扉に触れ、ドアノブを掴み、開けた。
、
「……なに…これ」
そこに広がっていたのは＿＿＿＿＿＿＿
「…お母さん……」
『私の術式について〜？そんな事きいてどうするよ』
『やっと夫婦になれたんだぞ！
扉を開けたそこはまるで違う世界にでもいったようで…
「……」
麗華…お母さんの名前だ…この男の人は…？
夫婦って言ってた？
ってことはつまり……
「…お父さん…？」
『そうね〜私に何が起こるか分からないものね。
きっと……この子にも術式は引き継がれるわ。
貴方も知っといた方がいいのかもしれない』
そう言い、自分のお腹を撫でるお母さん。
「……」
気づけば、お母さんの横に行っていて
お腹の上に置かれた手に触れようとすれば
…私の手はお母さんをすり抜けた。
「……」
これは現実じゃなく、夢なのだろうか
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saachan(プロフ) - 最高でした。物語の内容から秘密が解ける所も考えられていて､感動でした！ (9月25日 6時) (
レス) id: 19e4ed7fb5 (このIDを非表示/違反報告)
Kさん - あ“あ”ｱｱｱｱｱｱｱ“ しにやしたわ (8月21日 15時) (レス) @page50 id: 00641871ce (このIDを非表示/違反報告)
抹茶ラテ - あ”ー涙が止まらない”ぃーーーーー (6月1日 21時) (レス) @page50 id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
由衣(プロフ) - 天才だと思います。考え抜かれたストーリー、緻密な伏線、原作に忠実な登場人物の仕草や口調、そのどれもが高密度で滑らかに仕上がっていて素晴らしい物語だと思いました。一生忘れたくない物語に出会えたこと感謝します。 (2023年1月10日 22時) (レス) @page50 id: e683fae7d7 (このIDを非表示/違反報告)
西(プロフ) - 読む手が止まらなくて気づいたら朝になってました…！すごく良かったです！ (2023年1月9日 5時) (レス) id: 3fb130f810 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黒姫ユキナ
| 作成日時：2022年10月28日 17時
