。繰り返して43回目 。 ページ45
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「抱き締め返してくれたし婚約も受け入れてくれた。けど……!!
僕が生涯愛するのはユキナだけ。それだけは覚えておいてって……」
「ッ……」
胸が締め付けられる。脳裏に五条さんが浮かんだ。
「もう目障りなのよ、A。
……だから夏油傑に貴方の正体を伝えた。
そしたら自分の目的の為に必要だっていうから……!!
どんな手を使おうがどんな犠牲が出ようがいい。
貴方の心が折られてもう立ち上がれないようにしてほしかった。」
「………だからって関係の無い悠仁くん達を巻き込んだの?」
血を流し倒れてる3人を見て私がそう問うと
「この神社での呪霊も彼女が私に頼んだんだよ」
夏油傑が答えた。
だから…普段と規格外な呪霊がいたのね
「……」
あの時も…伏黒くんたちに傷を負わせて…
私の責任にしたいがためにそこまでしたの…?
「君の父親はAを切り札として使いたかったみたいだね。
呪術界の連中が喉から手が出るほど欲しい術式だ。
それもそうか。」
「……」
全て……辻褄があった気がした。
櫻田家が私みたいな使えない女……どうして手放さなかったのか
母親が死んだことも使えず家に閉じ込めておいた理由が。
そして___
……不思議だった、ずっと。
殺されるのは毎回野薔薇ちゃん達だけで
望未さんはいつだって最後まで生き残ってた。
あぁ……こういうことだったんだね…
そしてなにより……私も生き残ってた……
「私の憶測が正しければ君はどういう摂理か知らないけど何かしらしてループを繰り返してるはずだ」
「っ……」
「すまないね。君の術式があれば私の目的が簡単に叶うんだ。
その為には術式を使えるようその力を目覚めさせなければならなかった。
……少し手荒な真似をしてしまったがね。
自分の死より他人の死を拒むのが君だ……
_____許してくれ。」
そういい夏油傑の視線は伏黒くんたちに向けられた。
「……」
何度ループしても変わらない未来。伏黒くんや野薔薇ちゃん、悠仁くんが夏油傑や呪霊たちによって殺される。
何度も何度も未来を変えようとした。けど変わらなかった。
変えようとしてもそのエンドしか迎えれない物語のように。
救えない日々。
自分が死ぬことがトリガー。それしか分からない
だから、いつも自ら命を絶った。
けど……その全ての線の先にいるのはいつだって……
、
「…………私だったんだ…」
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アキ(プロフ) - 黒姫ユキナさんの作品どれも泣いてしまう作品ばかりでほんとに読んでて切ない、😭💕 (2022年10月28日 20時) (レス) @page21 id: 011262e667 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - ドキドキとハラハラが止まりません…‼︎更新いつも楽しみにしています! (2022年10月27日 20時) (レス) @page44 id: ab187a6c5b (このIDを非表示/違反報告)
ラグすぎるって - 応援してます! (2022年10月27日 19時) (レス) id: 62ead42611 (このIDを非表示/違反報告)
ラグすぎるって - 夢主ちゃんが幸せになりますように! とても素敵作品で続きがとても気になってハラハラドキドキしてます! 更新頑張ってください!! (2022年10月27日 19時) (レス) @page44 id: 62ead42611 (このIDを非表示/違反報告)
︎︎ラムネ - 毎日読ませて頂いてます 🙏🏻 とても素敵な作品ありがとうございます 。 (2022年10月27日 6時) (レス) @page37 id: a6303a4f88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年10月21日 20時