。繰り返して24回目 。 ページ26
きっと親に言いつけて私をどうにかするつもりだろう
暴力なり、罵声なり……
それか、もっと酷い噂をみんなに広めるか。
「……」
思い出されるのは今回のループで出来たみんなとの記憶。
笑うあの子たちが大好き。
そして…
______
「……忘れないよ。忘れるわけが無い。」
_____
そういい私の手を握った五条さん。
左手の薬指に触れれば指輪の感触。
、
あぁ……なんて心強いんだろう
深呼吸をした後。望未さんの目を見て
、
「……どうぞ、好きなようにしてください。」
そう、はっきりと言った。
「なっ、」
私が逆らうなんて思わなかったのだろう。
望未さんは目を見開いた。
「貴方が何を言おうと、きっとみんなは信じてくれるから。」
過去のループとは違う。
私はみんなに踏み込んで話すというのを覚えた。
みんな……ちゃんと分かってくれたから。
冷たく接しられるのが怖くて距離を置いたあの時とは違う。
自分から動かないと何も始まらない。
「五条さんは私に情なんてない。そんなこと分かってます
だけど私の気持ちは変わりません。
私は五条さんのことが好きです」
「っ……」
「以前のように伏黒くん達を危険にさらすような真似はしないで下さい。その時は私が許しません」
「アンタなんか、五条先輩に遊ばれてるのよ、!!!
母親にも見捨てられて本当に可哀想ね」
「………」
遊ばれてる……か
前のループの時に言われてたらきっと鵜呑みにしてた思う
でも、これまでの五条さんの言動全て…
「全部が嘘だとは思わないから……私は五条さんを信じる。
お母さんのことも、私は信じて待つだけです」
私はずっと待つ。だけど迎えに来なくたっていいの、
どこかで幸せに暮らしているのならそれでいい。
思ったことを言ったあと、少し、呼吸が乱れた。
今まで反論なんてしなかったから緊張したのか
それとも気持ちが体についていかなかったのか。
「……」
自然と、左手の指輪を触っていた指に力が入った。
手が震える。
このままじゃ良くない。早く、早く五条さんに会いたい
この不安で押しつぶされそうな気持ちを無くしたい。
「じゃあ、私はこれで……」
そういい望未さんの横を通り過ぎようとした。
その時だった
、
「………貴方のお母さんが生きてると思ったの?」
首を傾げて笑うその姿と発言に、心臓が飛び跳ねた。
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アキ(プロフ) - 黒姫ユキナさんの作品どれも泣いてしまう作品ばかりでほんとに読んでて切ない、😭💕 (2022年10月28日 20時) (レス) @page21 id: 011262e667 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - ドキドキとハラハラが止まりません…‼︎更新いつも楽しみにしています! (2022年10月27日 20時) (レス) @page44 id: ab187a6c5b (このIDを非表示/違反報告)
ラグすぎるって - 応援してます! (2022年10月27日 19時) (レス) id: 62ead42611 (このIDを非表示/違反報告)
ラグすぎるって - 夢主ちゃんが幸せになりますように! とても素敵作品で続きがとても気になってハラハラドキドキしてます! 更新頑張ってください!! (2022年10月27日 19時) (レス) @page44 id: 62ead42611 (このIDを非表示/違反報告)
︎︎ラムネ - 毎日読ませて頂いてます 🙏🏻 とても素敵な作品ありがとうございます 。 (2022年10月27日 6時) (レス) @page37 id: a6303a4f88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2022年10月21日 20時