【呪術廻戦】我慢を繰り返しても

。繰り返して12回目 。 ページ14

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'' 表だけの婚約者 ''


あぁ、一瞬期待してしまった自分が恥ずかしい


そうだ。私は所詮…表だけの婚約者なんだ




「ほんと、からかうのはやめてくだ＿＿＿＿＿」




「間に受けてもらって構わないよ」



「…え？」



「同棲しない？A。」



分からない、この人が今、どんな表情でそう言っているのか

その目隠しがなければ分かってたのかな


でも……いつものおちゃらけた声じゃなかった



「ぁ…いや、その……」


頭がいっぱいでどうにかなりそう


今までのループでこんなこと1度もなかったのに

心臓がうるさい。


そんな時だった。



「同棲なんて、ダメに決まってるでしょ！｣

望未さんが声を上げて言った。


「どうしたんだよ望未さん！
五条先生とAさんは婚約者なんだしいいんじゃないの？」


「そうよ望未さんっ、急に声なんてあげて…
虎杖の言う通りよ？」





｢とにかくダメなのよっ、
Aは家で色々やらないとなんだから＿＿＿」







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「…色々ってなんですか」


伏黒くんがそういえば


「っ……帰ります。」



そう言い望未さんは歩いていった。


「……」


'' 色々 ''


そうね、雑用や櫻田家に任されてる書類等の業務は
全部私がやっていた。

それが自分に回ることを恐れたのかな…



「さっ！今日はみんな鍛錬するなり体を休めなよ〜

Aはこっち。」



「あ、ちょ、」


そのまま肩を抱かれ歩き出そうとすると五条さん

その時だ



「Aさん！！！お礼だけ言わせて！」

「え？」


「俺も！！！！伏黒から全部聞いた！！！」



「私と虎杖が眠ってる時、守ってくれたんですよね」


「いや、私は…ただ」


「ありがとうございます。」

「怪我まで負わせて……ほんとにごめん。」


頭を下げる2人。



「………ううん、無事でよかった」



あぁ……どれだけループしても、こういうところは

野薔薇ちゃんなんだ。虎杖くんなんだ。


どれだけ望未さんが私のことを悪く言い吹き込んでても…

根っからの2人の芯は変わらない。



それが……嬉しかった。

どれだけループしてても、芯は変わらない貴方達が大好き。






2人の元に行き、野薔薇ちゃんの手を握れば温かい

冷たくなんかない。






もう…あんな冷たくなった手を握るのなんて嫌なの




今度こそ、私が守るから。


もう…二度とあんな目に合わせないから




「絶対に守るからね…」




そう言い、野薔薇ちゃんの手を強く握った

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