【呪術廻戦】我慢を繰り返しても

。繰り返して10回目 。 ページ12

【貴方side】



目を覚ました時には傷が癒えており、
家入さんに治してもらったんだなってすぐに分かった。

その日は高専の仮眠室で睡眠をとって寮のお風呂を使わせてもらった。


……そして今日。







「だから、私言ったじゃない！！！
今回の任務は私も付き添って行くから待っててって……っ」


「な、泣かないで望未さん…！」

「そうだよ！俺と野薔薇なんて寝てただけなんだからさ！！」


「……」


目の前で涙を流す望未さんと、それを宥める野薔薇ちゃんと悠仁くん。


なるほどね、上手いことはめられた。



「すみませんが、そのような話は聞いてません。」


望未さんも付き添いで任務にくるだなんて、
私は全く聞いてない。



「なんなら家にいる時に言ったわよ…っ
私のせいで…恵くんは大怪我負っちゃって……

あなたの事も心配したのよ、？A……！｣


そういい私の手を掴む望未さん。



……伏黒くんの事も心配して、加えて私の事まで。

表向きだと貴方はみんなを心配するいいひと。




そうですね、私が付き添いに望未さんが来るということを

把握してたら伏黒くんが怪我を負うことはなかった。

でも貴方は私に何も伝えなかった。

わざと伝えなかったのなんて分かってる。


……責任を負わせたかったのだろう


例え伏黒くんが怪我を負ってなくても、
望未さんの話を聞かなかったとして色々言われていたはずだ



望未さんの責任じゃないのに伏黒くんと私を心配する姿に

勿論、野薔薇ちゃんたちは望未さんのことを慕うだろう。



「私は、何も聞いてま＿＿＿＿＿」


そう否定しようとした時。

望未さんに握られた手に力が込められた


「ちゃんと私…言ったわよね…？」

「っ……」




その意味なんて分かってる、 '' 逆らうな '' でしょ？


「……」


今、ここで逆らったら…

また…暴力振るわれるんだろうな…









「……確かに……言ってまし＿＿＿＿＿＿」










＿＿＿＿＿

「はや、く…逃げてくださ…さい…ッ」

＿＿＿＿＿＿



脳裏に浮かんだのは、前回のループの伏黒くんだった



「……」


「なんて？ハッキリ言ってもらわないと分からないわA」


望未さんの私の手を握る力が強くなった


でも、それ以上に……許せないことがあるじゃない


今回の1件……伏黒くんが対処してくれたおかげでみんな生きて帰ってこれた。


じゃあ最悪の場合どうなっていた…？




またみんな…死んじゃってたかもしれない

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