。我慢95 。 ページ8
【伊黒side】
《「ッ、あの女は私を刺そうとしたんだから
罪滅ぼしと思えばいいじゃない!!!!
死んで当然よ!!!!」》
《「ふざけないで.....!!」》
あんなに激怒しているAは初めて見た
こんなことがあったことも
こんなに悲痛な思いをしていたことも。
紗代という女の話で聞いていた。
分かっていた
でもいざこんな鮮明に映し出されると、
その残酷さに言葉も出なくなった。
Aのことを思うと胸が苦しくて仕方がない
'
「まだまだだよ。
___こっからなんだよねえ〜」
鬼が笑いながらそう言った
_____次の瞬間。
結香が''自ら''Aの刀に刺さりにいった
その直後に現れた冨岡。
《「私必死に戦ってて.....ッ
でもそしたら、Aちゃんが、
手柄を独り占めするなって......!!!
いきなり押し倒されて、刀で.....っ》
涙を流す結香。
その時Aは.....
《『.......』》
《結香さんから溢れる涙。見ても何も思わない》
《奥さんと紗代ちゃんが流していた涙のほうが》
《胸が張り裂けそうなの》
刀先は結香に向けたままであった
《「結香、とりあえず止血しろ」》
____《どうして義勇さんはそっちへいくの?》
冨岡は今どんな表情をしているのだろうか
《きっとね、100%私が悪くて終わるの》
《だってさ、よく考えて?》
《人を盾にする鬼殺隊員がどこにいるの》
《普通に考えて有り得ないことなんだよ》
《逆に誰も私の言ったことを信用しない》
《それに加えて''柱''ともなれば思うわけないよ》
《『....』》
《雪が降ってきた。》
《あの時義勇さん見た雪は特別だったのに》
《冬は大好きだったのに》
《......嫌いだよ、もう、全部全部》
俺たちが目を逸らさず、
1番知らなきゃならなかったことが
鮮明に映し出されていた。
.......そして場面は柱合会議へと変わった。
《『刺してません、自ら刺さりに来ました』》
ああ、お前は事実を言っていたな...
《「......自らを傷つけることなど有り得まい」》
《『.......』》
《事実を言えば言うほど》
《どんどん私が何言っても
どうにもならない状況へとなっていく》
《逆に絡め取られていく》
本当のことしか言っていなかったA。
それが何一つ信じられなかった時
アイツはどんな気持ちだっただろうか
どれほど苦しかっただろうか
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○○(プロフ) - 感動しました!今まででとても大好きになれた作品です。ありがとうございます笑 ! (1月9日 19時) (レス) @page50 id: 440a20ffd9 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 今まで読んできた占ツクの小説の中で一番感動しました 最高としか言いようがないです 素敵な小説ありがとうございました!!!!!!!!!! (8月14日 23時) (レス) @page47 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
とく(プロフ) - いい話すぎて泣きました😭今更ですが、完結おめでとうございます!! (7月17日 23時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - こういうお話大好きで、ボロ泣きしながら一気見させてもらいました!目が腫れております(笑)素敵な作品をありがとうございました。 (7月15日 10時) (レス) @page50 id: 47368c5abf (このIDを非表示/違反報告)
猫鈴 - 最初から最後まで読んで泣きまくりました。感動的で素敵な小説をありがとうございます (2022年11月17日 17時) (レス) @page50 id: 49c7725a4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2019年10月19日 10時