。我慢134 。 ページ47
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『伊黒さん…悲鳴嶼さん…』
私がそう言った時。
「Aさぁぁあああんッ!!!!」
私に飛びついてきたのは善逸くんだった。
なんとか受け止め顔を見合わせた
『善逸くんも戦ってくれたの?』
見れば相当ボロボロであった。
なんて言う私に
「もう宇髄さんったら人遣いが荒くって
散々だったんだよおお!!」
と、言った。
『宇髄…さん…』
口から思わずその名が出れば______
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「元気そうだな馬鹿野郎」
『!!!』
後ろから私の頭をぐしゃっと荒く撫でたその手は
私が知ってる手だった。
『宇髄…さん…』
ゆっくり振り返れば
「久しぶりだな、A」
いつものように笑う宇髄さんがいた。
しかし…
『あ、の、…』
なんて言おう、
私のこと凄い心配してくれてたのに
勝手な行動して記憶なくして…
ほんとに馬鹿野郎だよね、何から言おう
謝った方がいいよね、?いや先に話すべき?
『…っ』
言葉が見つからない…っ
そんな私の頭に乗せられていた手は頭から
背中に回され____
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「派手に無事でよかった…」
抱き締められ、弱々しく言われた。
『…』
どれだけ心配してくれていたかが、身に染みた。
背中に手を回し返した
すると
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「僕は許さないからね」
と、そういう時透くん
「おい、時透____」
「馬鹿なの?こんなになるまで1人で溜め込んで」
伊黒さんが止めようとしてくれるが
言葉が止まらない時透くん。
『…』
「僕言ったじゃん、どうして言ってくれなかったのさ」
『…ごめんね。』
「謝んないでよ 謝って欲しいわけじゃない」
『…』
止まらない時透くんの言葉。
しかし、間が空いたと思えば_____
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「ほんとに……死んじゃうかと思った…っ」
そういう時透くんの目から溢れてるのは涙だ。
『時透くん…』
「もういなくならないでよ、っ
全部言ってよ、僕全部聞くから…溜め込まないで」
溢れる涙。
背負わせてる物が見えた。
…そうだよね、結香さんのこと気づきそうだったのに
気づけなかったのが悔しいんだろうな、
自分が気づいてたらって
どれだけ自分を責めたのだろうか
背負うにはまだ早すぎて重すぎるモノのはず
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○○(プロフ) - 感動しました!今まででとても大好きになれた作品です。ありがとうございます笑 ! (1月9日 19時) (レス) @page50 id: 440a20ffd9 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 今まで読んできた占ツクの小説の中で一番感動しました 最高としか言いようがないです 素敵な小説ありがとうございました!!!!!!!!!! (8月14日 23時) (レス) @page47 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
とく(プロフ) - いい話すぎて泣きました😭今更ですが、完結おめでとうございます!! (7月17日 23時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - こういうお話大好きで、ボロ泣きしながら一気見させてもらいました!目が腫れております(笑)素敵な作品をありがとうございました。 (7月15日 10時) (レス) @page50 id: 47368c5abf (このIDを非表示/違反報告)
猫鈴 - 最初から最後まで読んで泣きまくりました。感動的で素敵な小説をありがとうございます (2022年11月17日 17時) (レス) @page50 id: 49c7725a4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2019年10月19日 10時