。我慢118 。 ページ31
【甘露寺side】
「っ、」
「甘露寺!!!無茶をするな!!!」
傷ばかりが増えていく
痛い。痛い。冷たい。手が凍ってて、感覚がない
刀がうまく握れない。
『助けてよ、ねえ……』
でも、こんなの…
Aちゃんが耐えてきた痛みと比べたら
なんともないの。
「甘露寺!下がれッ!!あとは俺が____」
伊黒さんにまで迷惑かけちゃってごめんなさい、
私が迷いなく刀を振るえてたらいいのに
頸を斬る寸前で斬れないの、
私のせいで……
このままだと…間に合わない。
Aちゃんを助けられない
死んでしまう、失ってしまう。
わかってるの、わかってるけど、
『_____蜜璃ちゃん』
「っ!!!」
____私には…っ____
そう、思った瞬間。
Aちゃんの目が赤くなり、
'
『みんなみんな、大嫌い
ここでみんな死んでしまえばいいのよ』
「…」
「なんだこれは…」
伊黒さんの言う通り、
突然Aちゃんの様子が変わった。
『死んじゃえばいいのよ。』
「…」
____やめて
Aちゃんの口からそんなこと聞きたくない
『生きてる意味ないんだから死んじゃいなよ』
笑いながらそういうAちゃん。
____これも血鬼術の1つ?
…どれだけ馬鹿にしてるの…?
どれだけ…好きなようにいいように使うの?
あなたの血鬼術で使っていい人なんかじゃない
あなたが容易に記憶を奪っていい人じゃない
ふつふつ、怒りが蓄積されていく。
手が凍ってて上手く刀を握れない
それでも力一杯で握った。
『____みんな、みんな。殺されればいい』
「…」
_____いい加減にしてください
「甘露寺…?」
Aちゃんの腕を斬った。
『酷いよ、蜜璃ちゃん』
'
「Aちゃんは…
そんなこと言わないからッ!!!」
馬鹿にしないで
そんなこと言う子じゃない
私が1番分かってる。優しい子なの。
その優しさに甘えてしまう私がいるほど、
優しい子なの。だからそんな風に使わないで
久しぶりにこんなに怒りが露わになる
「それ以上は…許さないから」
凍ってる手に力を入れ、刀を握り直す。
『___やってごらんなさいよ』
「甘露寺、いくぞ」
「はい!!!!」
待っててね、Aちゃん…
今度は皆で笑って、甘味処に行きましょうよ、
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○○(プロフ) - 感動しました!今まででとても大好きになれた作品です。ありがとうございます笑 ! (1月9日 19時) (レス) @page50 id: 440a20ffd9 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 今まで読んできた占ツクの小説の中で一番感動しました 最高としか言いようがないです 素敵な小説ありがとうございました!!!!!!!!!! (8月14日 23時) (レス) @page47 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
とく(プロフ) - いい話すぎて泣きました😭今更ですが、完結おめでとうございます!! (7月17日 23時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - こういうお話大好きで、ボロ泣きしながら一気見させてもらいました!目が腫れております(笑)素敵な作品をありがとうございました。 (7月15日 10時) (レス) @page50 id: 47368c5abf (このIDを非表示/違反報告)
猫鈴 - 最初から最後まで読んで泣きまくりました。感動的で素敵な小説をありがとうございます (2022年11月17日 17時) (レス) @page50 id: 49c7725a4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2019年10月19日 10時