【鬼滅の刃】。我慢 。【3】

。我慢106 。 ページ19

【胡蝶side】






笑顔もそっくりそのまま具現化されている


私の大好きな笑顔。


呼吸もそっくりそのまま。



本当に目の前に姉さんがいるみたい





懐かしい。

会いたかった。

声を聞きたかった。

触れたかった。

沢山話をしたい。

聞いて欲しい。




もう会えないと思ってたから


正直私は、少しでも喜んでしまったのかもしれない

この状況を少しでも良いと思ってしまった。


ずっとこのままがいいだなんて



これが死者を冒涜する亡霊だなんて分かっていても




＿＿＿ずっと、ずっとこのまま＿＿＿＿＿





「ッ…！！！」






「どうして自分の腕を傷つけたの？しのぶ」



腕から血が伝う。


しかしその痛みもいい刺激です




「はあっ、ッ……」



結香さんの時と言い、




私は…




どれだけ姉さんを冒涜すれば気が済むんでしょうか






＿＿＿＿＿


【『私の前だけでは、
無理して笑わないでください

偽物の関係なんて嫌ですよ

私が好きなのは＿＿＿＿＿』】



＿＿＿＿＿



「！！！！」


脳裏に浮かんだAさん。





……そうですね、



「っ…」




私は……私は……！！！！









「鬼殺隊 蟲柱 胡蝶しのぶ…ッ


私は…



＿＿＿＿あなたを倒すッ…！！」





「蟲…柱…」







＿＿＿＿

＿＿＿＿


【冨岡side】





「どうしたその太刀筋は！！！乱れている。
呼吸もだ！！未熟だぞ義勇！！！」



「……」


稽古中にもよく声を上げていた




もっと集中しろ

未熟だ

その根性叩き直す





……どれも言っていたな




「…」


狐のお面をしていて表情は分からない


それでも…そのお面が懐かしくて

最終選別前夜に鱗滝さんから貰ったのが嬉しくて



夜中に錆兎と絶対生きて帰ろうって

お面に誓った夜を思い出す




……いつぶりだろうか、

こうやって錆兎と刀を交わすのは






「！！！」


「甘い！！！！」


刀を押し返され思わずよろめく、

すぐさま後ろに下がった。




「…」





「何を躊躇っている

＿＿＿＿なめているのか？」



声音が変わった。怒っている。




それでも俺は…




お前に会いたかった


伝えたいことが沢山ある


最終選別での時のお礼だってしたい

謝りたい




刀に迷いが出ている





このままだと俺はきっと＿＿＿＿＿









'









'









'









＿＿＿＿＿


【『義勇さん』】

＿＿＿＿＿







「！！！！」




脳裏に笑うAが浮かんだ。

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