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。我慢99 。 ページ12

【冨岡side】





《今分かったって意味なんかないのに》


《今更遅いのに、》

《あなたのことを忘れようと必死だったのに》

《思い出しちゃったよ、思い出しちゃうよ》





《『.....義勇さんッ....』》



「!!!」



俺の名前を呼び、涙を流すA。




......Aが泣いたのを見たのは初めてだった



お前は....今までこんな状況になっても

泣かなかったな


ずっと無理して笑っていたな





《私は今もあなたのことが大好きです》


《会いたい、会いたいよ、義勇さん》



「.......A」



泣きながら、簪を握りしめるその姿を見て



胸が痛い


こんなにも想われていたというのに

どうしてもっと寄り添えなかった

1番近くにいてやれなかった






モヤはどんどん黒くなっていく







《どうして?》




《私、頑張ってるんだけどな、》



《どうして?》


《私よりも結香さんのほうが

褒められて尊敬されて愛されているんだろう》



《恋人の隣を取られたって》

《手柄を取られたって》


《親友2人が信じてくれなくたって》

《親友の隣をとられたって》




《私は全部我慢したよ》


《それなのに居場所はなくなるの。》

《全部結香さんなの。》



《....私が...殺したんだよ》


《私が手柄を全部結香さんにあげなくって》

《柱にさせなかったら。》



《柱だからあの街に向かわせたのお館様も》


《あの時、手柄を全部結香さんにあげず、》

《柱なんかにせず、あの街に行かせなかったら》

《奥さんと旦那さんは生きていたのに》



《笑顔でお店を切り盛りして》

《いつも通り幸せな日常だったのに》


《なにより...紗代ちゃんが笑顔だったはず》

《私はあの子から大きなものを奪ってしまった。》







「も、う、これ以上は.....!!」



壊れていくAを見るのが耐えられなくなった

甘露寺がそう言った



しかし




「受け入れて、甘露寺さん

.....受け入れなきゃ...Aに顔向けできない」



時透がそういった









'









《_____ねえ、》



《私ね、信じて欲しかったんだ》


《結香さんが柱だから、仕方ないって》

《ずっと思い込ませてた》



《信じてくれるって思ったの》


《信じて欲しかったの私。》



《ねえ、なんで信じてくれなかった?》


《どうして結香さんが報われるの?》




《我慢したら.....報われるんじゃないの?》



《どうして?》


《私が結香さんを刺すことはありえるの?》

。我慢100 。→←。我慢98 。



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かすかす - 初コメ失礼します!超泣きましたッ!号泣案件ですよ!!!はぁっ…!!ありがとうございまする…!! (5月12日 14時) (レス) @page50 id: 11d8e78453 (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - 感動しました!今まででとても大好きになれた作品です。ありがとうございます笑 ! (1月9日 19時) (レス) @page50 id: 440a20ffd9 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 今まで読んできた占ツクの小説の中で一番感動しました 最高としか言いようがないです 素敵な小説ありがとうございました!!!!!!!!!! (8月14日 23時) (レス) @page47 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
とく(プロフ) - いい話すぎて泣きました😭今更ですが、完結おめでとうございます!! (7月17日 23時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - こういうお話大好きで、ボロ泣きしながら一気見させてもらいました!目が腫れております(笑)素敵な作品をありがとうございました。 (7月15日 10時) (レス) @page50 id: 47368c5abf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2019年10月19日 10時

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