。我慢136 。 ページ49
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『あの、不死川さん、…っ』
「…」
相変わらず応答はない。
『その、ごめんなさい、っ
何も言わないでこんなことばっかり…』
溜め込んでたの気に食わないから怒ってるのかな、
1発叩かれそう…
「…」
しかし、どれだけ私が呼びかけても無反応だった中。
無言で下を向き、私の所へ歩いてきた
『不死川…さん?』
炭治郎君たちはその圧に
耐えきれないのか私の後ろに隠れた。
『っ…』
圧に負けそうになりながらも前を向いていれば
目の前に来た不死川さん。
相変わらず下を向いてるから表情も分からない
どうしたら…
なんて思ったその時____
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「…馬鹿野郎…心配かけさせやがって」
と、私の肩に顔を埋めた。
「…」
聞いたことの無い弱々しいその声。
周りのみんなも驚いていた。
かなり無理をしたのか
不死川さんの怪我はだいぶ酷い
『…ごめんなさい、不死川さん』
心做しか背中も弱々しくて、抱き締めれば
「何でもかんでも溜め込むなァ」
『はいっ、』
「稽古付き合ェ」
『いくらでも、っ』
「泣きたい時は泣けェ」
『うん、っ、』
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「笑え馬鹿野郎ォ…」
『!!!』
不死川さんがそういった直後。
『あっ、』
手を後ろに引っ張られた。
「テメェ冨岡ァ…」
「長いぞお前達」
不死川さんの言う通り、手を引っ張り
私をすっぽりと、腕に収める義勇さん。
「妬いてるのね冨岡さん!!初々しいわ〜っ!」
「そんなに嫉妬深いと嫌われますよ冨岡さん」
「俺は嫌われない。」
「今日からまた
お前らの派手なイチャイチャを見るわけだ」
「そんなことを言っている宇髄が
1番微笑ましそうに見てるのを俺は知っている」
「伊黒、後で派手にツラ貸せ」
「あぁ…幸せだ…」
「1番悲鳴嶼さんが幸せそうなんだけど
てか次の任務は僕とA同じだから」
「よもや!!俺ではなかったか!?」
「さっき鎹鴉でお館様に報告したついでに頼んだんだ」
「うむ!!容赦ないな!!!」
「Aさん俺と出掛けませんか!!」
「あ!?俺はAと手合わせすんだよ!!」
「やめろ伊之助!善逸!」
『.....』
涙を零す私に
「おかえり、A」
と、再び私に言った義勇さん。
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「____ただいまっ、」
みんなに笑顔でそう言った。
。我慢【終】。あとがきは話数足りないのでパート2でします!→←。我慢135 。
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○○(プロフ) - 感動しました!今まででとても大好きになれた作品です。ありがとうございます笑 ! (1月9日 19時) (レス) @page50 id: 440a20ffd9 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 今まで読んできた占ツクの小説の中で一番感動しました 最高としか言いようがないです 素敵な小説ありがとうございました!!!!!!!!!! (8月14日 23時) (レス) @page47 id: daa8a87cdb (このIDを非表示/違反報告)
とく(プロフ) - いい話すぎて泣きました😭今更ですが、完結おめでとうございます!! (7月17日 23時) (レス) id: 72e740ca3a (このIDを非表示/違反報告)
ミキ(プロフ) - こういうお話大好きで、ボロ泣きしながら一気見させてもらいました!目が腫れております(笑)素敵な作品をありがとうございました。 (7月15日 10時) (レス) @page50 id: 47368c5abf (このIDを非表示/違反報告)
猫鈴 - 最初から最後まで読んで泣きまくりました。感動的で素敵な小説をありがとうございます (2022年11月17日 17時) (レス) @page50 id: 49c7725a4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒姫ユキナ | 作成日時:2019年10月19日 10時